図夢歌舞伎「忠臣蔵」第二回

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7月4日11時から生配信された図夢歌舞伎「忠臣蔵」の第二回を、生配信で観た。

第二回から料金が3700円と第一回より安くなっている。第三回の「五・六段目」に市川猿之助さん、上村吉弥さん、第四回の「七段目」に中村雀右衛門さん、第五回の「九・十一段目」に再び市川猿之助さんが出演するということなので、6月30日までの限定販売だった第二回~第五回のセット券13600円(3400円/回)を購入した。

チケット代が高いように思ったけれど、4700円+13600円=18300円、芝居30分×5回+トーク30分=180分。3時間18300円と考えると、普段の歌舞伎公演を1等席で観た場合に比べて、若干割高な値段設定というところか。

第二回は「四段目」で、塩谷判官・大星由良助に松本幸四郎さん、大星力弥に市川染五郎さん、口上人形に市川猿弥さんの配役。

生配信を観るために、定刻11時より早い目にサイトにログインすると、画面には過去に撮影した歌舞伎座の定式幕の映像が映し出された。そして、鳴物による「着到」。(ログインしたタイミングが良かった)。第一回はコンピュータ・グラフィックスによるバーチャルな定式幕だったが、図夢歌舞伎はバーチャルなものではなく、リアルな歌舞伎なので、定式幕も実物の映像を使い、より実際の歌舞伎の舞台に近づけようとしている。

視聴についての説明のあと、口上人形が登場し、第一回のダイジェスト映像とともにあらすじを話す。再び定式幕の映像に戻り、幕が引かれて塩谷家の大広間が現れた。と、ここで映像が切り替わり、切腹用の短刀を載せた三方を掲げて歩く大星力弥の足元の映像に、足音が響く。

九寸五分を前に、白装束の塩谷判官が切腹の準備を進めるが、衣擦れの音や、短刀に紙を巻き付ける音もはっきり聞こえる。通常の舞台では聞こえにくい音が聞こえるというのは、図夢歌舞伎ならではの演出だろう。

切腹の瞬間、そして、大星由良助が駆けつける場面は、分割画面を使い、違った角度からの映像を映す。また、塩谷判官と大星由良助のアップを並べて映すのも、通常の舞台ではできない、図夢歌舞伎だからこそできる演出だろう。

第一回は音声トラブルがあったそうだが、第二回はそういったこともなく、快適に視聴できた。演出や技術的なことが、この一週間で進化している。次回は猿之助さんに、葵太夫の出演。図夢歌舞伎の今後の変化が楽しみだ。

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