歌舞伎オンデマンド 一本刀土俵入

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歌舞伎オンデマンドで「一本刀土俵入」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 6:50-8:15 1時間25分で、配信の方は1時間15分だった。

配役は、駒形茂兵衛に松本幸四郎さん、船印彫師(だしぼりし)辰三郎に尾上松緑さん、堀下根吉に市川染五郎さん、船戸の弥八に中村吉之丞さん、若船頭に大谷廣太郎さん、酌婦お松に中村梅花さん、町人伊兵衛に澤村宗之助さん、清大工に松本錦吾さん、河岸山鬼一郎に大谷桂三さん、波一里儀十に中村錦之助さん、老船頭に中村東蔵さん、お蔦に中村雀右衛門さん。

「一本刀土俵入」は、その題は聞いたことがあっても実際の舞台はこれまで観たことがなかった。(まず、関西でめったに上演されない。歌舞伎データーベースで調べると、本興行では2011年9月新歌舞伎座が関西での最後だった)。

雀右衛門さんのお蔦は、さっぱりしていているものの情の深い女性だった。幸四郎さんの駒形茂兵衛、前半の取的は力は強いがどこか頼りない姿だったけれど、10年後に渡世人となった姿は少々のことでは動じない芯の強さが見られた。10年の間に何があったのっだろうか。相撲取りとしてものにならないことを見抜いていた駒形茂兵衛の親方は、力士としての才を見る目があったのかと、別のところで感心してしまった。

辰三郎の松緑さん、感情溢れる演技に驚いた。松緑さんは9月は国立劇場での「妹背山女庭訓」で大判事を勤めていたので、2座掛け持ち。「紀尾井町家話」では、国立劇場の後にジムに行って歌舞伎座に出演していた、と言っていたけれど、凄い体力に精神力だ。

10年前の安孫子屋ではお蔦が茂兵衛に金品を与え、10年後のお蔦の家では茂兵衛がお蔦に金を渡す。10年前に茂兵衛は船戸の弥八をぶちかまし、10年後に波一里儀十の手下をぶちかましたことでお蔦が茂兵衛を思い出す。いろいろ対比させている、良く出来たお芝居だと思った。

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