歌舞伎特選DVDコレクション69 極付 幡随長兵衛

※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

「歌舞伎特選DVDコレクション」69号は「極付 幡随長兵衛」で、平成20年(2008年)5月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。本編88分。音声ガイドは収録されていない。4:3映像のため、両サイドに灰色の帯がある。

幡随院長兵衛に市川團十郎さん、水野十郎左衛門に尾上菊五郎さん、出尻清兵衛に坂東三津五郎さん、極楽十三に河原崎権十郎さん、雷重五郎に尾上松緑さん、神田弥吉に市川海老蔵さん、小仏小平に中村松江さん、閻魔大助に坂東亀寿(現・坂東亀蔵)さん、笠森団六に中村亀鶴さん、地蔵三吉に尾上松也さん、長兵衛倅長松に中村玉太郎さん、坂田公平に片岡市蔵さん、柏の前に市川右之助(現・齋入)さん、渡辺綱九郎に市村家橘さん、伊予守頼義に市村萬次郎さん、近藤登之助に坂東彦三郎(現・楽善)さん、唐犬権兵衛に中村梅玉さん、長兵衛女房お時に坂田藤十郎さんの配役。

この作品は河竹黙阿弥が書き、明治14年(1881年)に初演されたが、明治24年(1891年)に上演されるときに黙阿弥の弟子の河竹新七が書き改めた。明治期の作品のため、台詞は比較的分かりやすい。序幕は劇中劇「公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)」で、主人公の長兵衛が実際の客席から登場し、舞台上の芝居見物と、観客たちの芝居見物が融合する演出になっている。

水野十郎左衛門が率いる旗本奴(白柄組)と町奴が対立していて、町奴の親分が長兵衛ということを押さえておけば、お芝居は楽しめる。團十郎さん演じる長兵衛の貫禄と男気が見どころ。

なお、幡随院長兵衛は「御存 鈴ヶ森」に登場し、

旗本奴と町奴の対立は「番町皿屋敷」

の背景でもある。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました