歌舞伎オンデマンド 勧進帳

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歌舞伎オンデマンドで「勧進帳」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 7:40-8:53 1時間13分で、配信は1時間14分、レンタル料金は3300円だった。

配役は、武蔵坊弁慶に松本幸四郎さん、源義経に市川染五郎さん、片岡八郎に中村歌昇さん、駿河次郎に中村種之助さん、亀井六郎に市川高麗蔵さん、常陸坊海尊に大谷友右衛門さん、富樫左衛門に尾上菊之助さん、後見に中村吉之丞さん。

副題(でいいのかな)に「二代目播磨屋八十路の夢」と記されているように、80歳で「勧進帳」の弁慶を勤めることを願っていた二世中村吉右衛門さんの遺志を汲んでの上演。ということで、吉右衛門さんの甥の幸四郎さん、娘婿の菊之助さんほか、縁ある役者さんたちによる配役だった。

まず、弁慶の幸四郎さん。先日の「紀尾井町家話」で吉之丞さんが、幸四郎さんは播磨屋の演じ方に寄せていたので後見がやりやすかった旨のことを言っていたが、家ごとの演じ方まで詳しく知っているわけではない私としては、何がどう違うのか配信の映像を観てもわからなかったけれど、幸四郎さんと吉之丞さんの息が合っていたのは分かった。短い稽古時間で合わすのも大変だったことだろう。

次に、義経の染五郎さん。2018年11月の南座顔見世で高麗屋三代による「勧進帳」を観ているけれど、その時の義経も染五郎さんだった。それから6年、立派に堂々とした義経だった。そのうち、染五郎さんも弁慶を演じることになるのだろうな。

最後に、冨樫の菊之助さん。凛々しく分別のある大人の雰囲気が滲み出ていた。

幸四郎さんと菊之助さんの山伏問答は、年齢の近い演者ということもあってか、どちらも同等にバランスが取れていたように感じた。

襲名興行とは違う、特別な「勧進帳」だった。

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