當る寅歳 吉例顔見世興行 第二部 12月 南座

※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

歌舞伎

演目・配役・上演時間

一、三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場

配役 お嬢吉三:片岡孝太郎 お坊吉三:中村隼人 夜鷹おとせ:片岡りき彌 和尚吉三:中村芝翫

上演時間 2:30-3:00 30分

二、身替座禅

配役 山陰右京:片岡仁左衛門 太郎冠者:中村隼人 侍女千枝:片岡千之助 侍女小枝:中村莟玉 奥方玉の井:中村芝翫

上演時間 3:25-4:20 55分

観劇記録

南座の顔見世で仁左衛門さんの「身替座禅」…、と考えた人が多かったのか、昨年とは一転、難なく3階最前列(コロナ禍以前の2等席A)上手側のチケットを取れた。

少し早い目に南座に出向き、劇場内を探索。1階東側ロビーには今年も竹馬はなかったけれど、1階2階の売店は営業していて、なだ万のお弁当(持ち帰り用)も販売していた。西側ロビーでは、坂田藤十郎さん追悼企画で遺影と過去の舞台写真パネルを展示していた。

まず、三人吉三巴白浪、大川端庚申塚の場のみ。3階からの観劇なので、りき彌さんのおとせが大川に沈む仕掛けもしっかり見えた。孝太郎さんのお嬢吉三は安定した演技、芝翫さんの和尚吉三はさすがの貫禄。隼人さんのお坊吉三は、孝太郎さんと芝翫さんに引けを取らないものだった。

25分の幕間をはさんで、身替座禅。仁左衛門さんの山陰右京は過去に2度観ているので、今さらという気持ちでチケットを取ったのだが、中村吉右衛門さんの訃報の後だと、身替座禅のような気楽に鑑賞できて笑える演目で良かったのかもしれない。

仁左衛門さんの右京は愛嬌たっぷりで、花子への想いや玉の井への恐れを表情やせりふ回し巧みに演じていた。芝翫さんの玉の井は、語気を強めるところで、NHK 大河ドラマ「青天を衝け」の岩崎弥太郎が脳内に浮かんできたものの、右京への愛が全身からあふれた、一途な姿だった。

太郎冠者の隼人さんは、仁左衛門さんの右京に圧倒されることなく勤めていた。隼人さんのこれからの活躍が楽しみになってきた。千之助さんの千枝、莟玉さんの小枝は、本当にかわいらしいものだった。

イヤホンガイドの解説が高木秀樹さんだったので、「古典芸能への招待」で(部分カットかもしれないけれど)放送されるのだろう。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました