當る寅歳 吉例顔見世興行 第三部 12月 南座

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歌舞伎

演目・配役・上演時間

一、雁のたより

配役 髪結三二五郎七:松本幸四郎 若旦那金之助:片岡愛之助 花車お玉:上村吉弥 愛妾司:片岡千壽 仲居お君:坂東竹三郎 若殿前野左司馬:片岡進之介 家老高木蔵之進:中村錦之助

上演時間 6:00-6:45 45分

二、蜘蛛絲梓弦

配役 小姓寛丸/太鼓持愛平/座頭松市/傾城薄雲太夫/雲の精:片岡愛之助 碓井貞光:大谷廣太郎 坂田金時:中村種之助 源頼光:松本幸四郎

上演時間 7:00-7:55 55分

観劇記録

月半ばで一度見て良かったので、終盤にもう一度観劇した。

成駒家の雁のたよりは、過去3回観ている。今回は主人公の三二五郎七を松本幸四郎さんが演じ、片岡仁左衛門さん監修による松嶋屋の型で上演とのこと。出演者も松嶋屋さんが多い。

坂東竹三郎さんの演じるお君の若さ、美しさ、妖艶さは見事なものだったが、体調不良のため休演となったのが残念。後に観た片岡愛一朗さんのお君は愛想のよさそうなおばさんで、また別の味わいだった。

幸四郎さんの上方言葉に違和感がなく、また、松嶋屋のノリなのか、お芝居が軽快に進行して漫才のような楽しいものだった。愛妾司に大抜擢された片岡千壽さんの美しさ(小春やばりいとのギャップが…)、そして、めったに舞台に出演しない、片岡進之介さんの顔芸を含めたバカ殿ぶりに驚いた。

上演時間が45分なので、「にっぽんの芸能」で放送されたら嬉しいのだが。

今年の歌舞伎界は蜘蛛ブームなのだろうか。歌舞伎座5月の土蜘蛛、7月の蜘蛛の絲宿直噺、南座9月超歌舞伎に続く、蜘蛛の糸を撒きまくる演目が続く。

蜘蛛絲梓弦は、片岡愛之助さんの五変化早替りを楽しむもの。衣装の変化だけでなく、愛之助さんが花道すっぽんや上手に置かれた花かごの下から現れたり、また、大火鉢の下に消えたり、下手黒御簾に飛び込んだりと、さまざまな仕掛けが楽しい。さらに、浅葱幕の振りかぶせと振り落としによる舞台転換に大薩摩の演奏もあって、いろいろ変化に富んで面白い。

最後は派手に舞台に蜘蛛の糸が降り注いで幕となった。

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