歌舞伎特選DVDコレクション50 鳴神

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「歌舞伎特選DVDコレクション」50号は「鳴神」で、平成28年(2016年)1月に大阪松竹座で行われた公演が収録されている。本編78分。音声ガイドは収録されていない。

鳴神上人に片岡愛之助さん、雲の絶間姫に中村壱太郎さんの配役。マガジンの表紙には記載されていないけれど、所化白雲坊を片岡松十郎さん、所化黒雲坊を片岡千壽さんが勤めている。

「鳴神」は、寛保2年(1742年)に二世市川團十郎が初演した「雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)の四段目で、八世市川團十郎が演じたのち、しばらく上演が途絶えていたが、明治43年(1910年)に二世市川左團次が復活させた。

鳴神上人は朝廷を恨み、三千世界の龍神を滝つぼに封じ込めたため、雨が降らずに人々が困っている、というのがお芝居の前提。マガジンには、鳴神上人が朝廷を恨むことになった経緯が書かれている。

前半は雲の絶間姫の色仕掛けに堕落していく鳴神上人の姿、後半は怒り狂った鳴神上人の衣装のぶっかえりや見得など派手な演技、そして、最後の六方での花道の引っ込みが見どころ。

どうしても、鳴神上人の愛之助さんと雲の絶間姫の壱太郎さんに目がいってしまうが、冒頭から登場する白雲坊の松十郎さん、黒雲坊の千壽さんのコミカルな演技も見逃せない。

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