當る丑歳 吉例顔見世興行 第二部 12月 南座

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歌舞伎

演目・配役・上演時間

一、寿二人猩々

配役 猩々:中村隼人 猩々:片岡千之助 酒売り:中村亀鶴

上演時間 2:30-2:50 20分

二、一谷嫩軍記 熊谷陣屋

配役 熊谷次郎直実:片岡仁左衛門 白毫弥陀六:中村歌六 熊谷妻相模:片岡孝太郎 亀井六郎:中村隼人 片岡八郎:片岡千之助 梶原平次景高:片岡松之助 庄屋幸兵衛:坂東竹三郎 堤軍次:片岡進之介 源義経:中村錦之助 藤の方:市川門之助

上演時間 3:05-4:30 1時間25分

観劇記録

11月14日の松竹歌舞伎会先行販売で、早々にチケットが売り切れていた南座・顔見世の第二部。15日のぴあやローチケでの一般販売もあえなく撃沈して、観劇は殆ど諦めていたのだが、11月23日にチケットweb松竹にチケットが戻り、花道が良く見える2階の1等席のチケットを確保することができた。

まずは、「寿二人猩々」。右手側の席だったので、舞台上手に座った亀鶴さんは少々見切れてしまった。隼人さんと千之助さんによる猩々の、若々しく躍動感あふれる踊りだった。

続いて「熊谷陣屋」。新型コロナウイルスに感染した片岡孝太郎さんが当面の間休演、濃厚接触者に該当した片岡仁左衛門さんが、健康観察期間のため12月5日・6日と休演、さらに、片岡秀太郎さんと坂東竹三郎さんが体調不良のため休演になり、初日から数日間は主だった配役が代役という凄いことになっていた。もっとも、私が観劇した日は孝太郎さんも竹三郎さんも復帰し、秀太郎さんの代役として市川門之助さんが藤の方を勤めていて、ある意味、東西の役者さんの人数のバランスが取れた配役だった。

冒頭、百姓たちが制札を見ている。「大ベテランの坂東竹三郎」とイヤホンガイドの説明があった。竹三郎さんは御年88歳のご高齢なので休演には心配したけれど、舞台でお元気そうなお姿を拝見できて良かった。そして、奥から相模の孝太郎さんと堤軍次の進之介さん、花道から直実の仁左衛門さんが登場する。これまで、白塗りでない仁左衛門さんを観たことがあったかな?ふっと頭によぎったものの、仁左衛門さんの感情が込められた圧巻の芝居に引き込まれていく。そうこうするうちに、藤の方の門之助さんが出てくる。相模の代役から、藤の方の代役へと、短期間で何でもこなす門之助さんは本当に凄い。義経の錦之助さんが登場して、首実検。仁左衛門さんの直実は團十郎型の制札を下にするものだった。直実が一旦奥に入り、弥陀六と義経のやりとりになる。弥陀六の歌六さんは相変わらず渋い。再び直実が登場して義経に出家の意思を伝え、主な登場人物が直実を見送る。秀太郎さんが出演していたら、本当に松嶋屋一族勢ぞろいだったのだが。定式幕が引かれた後の、幕外での仁左衛門さんの見せ場・花道の引っ込みも含め、いろいろと重い「熊谷陣屋」を堪能した。

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