歌舞伎オンデマンド 与話情浮名横櫛 源氏店

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「歌舞伎オンデマンド」が MIRAIL という動画配信サービスで始まった。

MIRAIL のヘルプを事前に見ていたら、iOS の場合は、レンタル・購入前に会員登録を行ってください、との注意書きがあったため、パソコンのブラウザで会員登録を行い、作品のレンタル手続きを行う。その後、iPad にアプリをインストールしてログインすると、レンタルした作品が購入履歴に載っていた。

8月26日から9月8日まで期間限定で配信されている「八月花形歌舞伎」の4演目のうち、どういった演出になったのか興味があったので、まずは世話物の「源氏店」をレンタル。

歌舞伎美人での上演時間は7:00-7:59 59分だったが、配信の方は、上演前の松本幸四郎さんあいさつを含め、1時間3分だった。

配役は、切られ与三郎に松本幸四郎さん、妾お富に中村児太郎さん、番頭藤八に片岡亀蔵さん、和泉屋多左衛門に市川中車さん、蝙蝠の安五郎に坂東彌十郎さん。

上演時間短縮ということからか、お富が湯屋から帰ってくる黒板塀の前での芝居はなく、座敷にお富と番頭藤八が座っている。当然、距離は離れている。藤八がお富におしろいをつけてもらう場面は、今のご時世で、藤八自身がおしろいをつけることに。紅は延長紅筆でお富がさしていた。児太郎さんはお富が初役とのこと。無難に勤めていたと思う。

蝙蝠の安と与三郎の花道の出で、無人の桟敷席も映し出される。通常とは異なる風景が寂しい。

安五郎と与三郎が座敷に上がるが、なるほど、役者さんたちの間で距離が保たれている。台詞が長い場面もあるけれど、面と向かって台詞をしゃべる場面は極力少なく、飛沫防止に苦心していたのが分かる。

最近は「カマキリ先生」や「大和田常務」での活躍が目立つ香川照之もとい市川中車さんだが、和泉屋多左衛門でしっかり歌舞伎役者をしていた。

最後、与三郎とお富が抱き合う場面だが、今回は手ぬぐいを用いて距離を保っての演出。今回限りの特別演出であってほしい。

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