歌舞伎オンデマンド　荒川の佐吉

歌舞伎オンデマンドで「荒川の佐吉」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 2:40-4:26　1時間46分で、配信の方は1時間40分だった。

配役は、荒川の佐吉に松本幸四郎さん、丸惣の女房お新に中村魁春さん、お八重に片岡孝太郎さん、極楽徳兵衛に中村亀鶴さん、大工辰五郎に尾上右近さん、櫓下の源次に大谷廣太郎さん、あごの権六に中村吉之丞さん、茶屋女房おかつに中村歌女之丞さん、白熊の忠助に嵐橘三郎さん、鍾馗の仁兵衛に松本錦吾さん、隅田の清五郎に市川高麗蔵さん、成川郷右衛門に中村梅玉さん、相模屋政五郎に松本白鸚さん。

この作品は真山青果が書いたもので、大工からやくざの世界に身を投じた佐吉が、様々な試練を乗り越えていく姿を描いている。

幸四郎さんの佐吉と、右近さんの辰五郎の組み合わせは、本当に良い兄弟分だった。そして、盲目の卯之吉を演じる子役さんも一生懸命演じていて良かった。しかし、郷右衛門の梅玉さんが、浪人といい、後のやくざの親分といい、持ち味と合っていないように思えた。（歌舞伎データベースで調べてみたら、今回で3回目の郷右衛門だった）。やはり、梅玉さんは高貴なお方の役で観たいものだ。白鸚さんの政五郎は、さすがの貫禄を見せていた。