【演目】連獅子(れんじし)

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能の「石橋」をもとにして作られた歌舞伎舞踊の連獅子について調べてみた。

初演

明治4年(1872年)東京村山座

作者

河竹黙阿弥作詞、杵屋正次郎作曲(長唄舞踊)

あらすじ

能舞台を模した松羽目の舞台に、白い手獅子を持った狂言師左近と、赤い手獅子を持った狂言師右近が登場し、文殊菩薩が住む霊山の清涼山にかかる石橋を表現する。そこでは、文殊菩薩の使いである獅子が牡丹に戯れている。次に、親が子を谷底へ突き落とし、這い上がってきた強い子だけを育てる“獅子の子落とし”伝説を、右近が親獅子、左近が仔獅子の心で踊る。父が子を深い谷へ蹴落とし、子は這い上がってきたものの、再び突き落とされて一休みしてしまう。子がなかなか登ってこないのを心配して谷底を覗き込む父の姿が水面に映り、父に気付いた子が一気に谷を駆け上がって再会を喜ぶ。そして、右近と左近は再び手獅子を手にして蝶を追いながら花道を引っ込む。
間狂言の舞台は清涼山の麓。法華宗の僧蓮念と浄土宗の僧遍念が道連れとなって清涼山を登っていたものの、互いの宗派が異なることで宗論を始めてしまう。やがて嵐となり、二人の僧は逃げてしまう。
白毛の親獅子の精と赤毛の仔獅子の精が花道から登場し、勇壮な獅子の狂いを舞って幕となる。

DVD・ブルーレイ

参考サイト

歌舞伎 on the web   http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/1529?tab=home

過去の観劇

2018年11月 南座
狂言師右近後に親獅子の精:松本幸四郎 狂言師左近後に仔獅子の精:市川染五郎 僧蓮念:片岡愛之助 僧遍念:中村鴈治郎

2017年2月 大阪松竹座
狂言師右近後に親獅子の精:尾上松也 狂言師左近後に仔獅子の精:尾上右近 僧蓮念:澤村國矢 僧遍念:坂東玉雪

2015年2月 大阪松竹座
狂言師右近後に親獅子の精:中村鴈治郎 狂言師左近後に仔獅子の精:中村壱太郎 僧蓮念:市川猿之助 僧遍念:尾上松緑

2012年4月 南座 第20回歌舞伎鑑賞教室
狂言師右近後に親獅子の精:上村吉弥 狂言師左近後に仔獅子の精:上村吉太郎 僧蓮念:片岡千次郎 僧遍念:片岡佑次郎

2011年10月 南座
狂言師右近後に親獅子の精:中村翫雀(現・鴈治郎) 狂言師左近後に仔獅子の精:中村壱太郎 僧蓮念:中村鶴亀 僧遍念:市川男女蔵

2010年3月 南座
狂言師右近後に親獅子の精:中村獅童 狂言師左近後に仔獅子の精:尾上松也 僧蓮念:市川亀治郎(現・猿之助) 僧遍念:中村翫雀(現・鴈治郎)

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