歌舞伎特選DVDコレクション64 助六曲輪初花桜

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「歌舞伎特選DVDコレクション」64号は「助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)」で、平成10年(1998年)2月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。本編124分。音声ガイドは収録されている。4:3映像のため、両サイドに灰色の帯がある。

花川戸助六に片岡孝夫改め片岡仁左衛門さん、揚巻に坂東玉三郎さん、白玉に中村時蔵さん、福山かつぎに坂東八十助(十世三津五郎)さん、朝顔仙平に市川左團次さん、くわんぺら門兵衛に片岡我當さん、通人里暁に澤村藤十郎さん、白酒売新兵衛に尾上菊五郎さん、髭の意休に中村富十郎さん、母満江に中村鴈治郎(坂田藤十郎)さんの配役。片岡仁左衛門さん襲名披露狂言ということで、豪華な配役での上演となった。

「助六」は三浦屋格子先の場だけで約2時間という長丁場ながらも、前半は玉三郎さんの揚巻を中心とした花魁たちで華やかに舞台が彩られ、仁左衛門さんの助六が登場してからの後半は、超個性的な人物たちが入れ代わり立ち代わり助六と絡んでいくため、上演時間の長さは気にならない。

前半の見どころは、玉三郎さん演じる揚巻の美しさと貫禄。時蔵さんの白玉のほかに、5人の傾城が花を添えているけれど、現在は立役で活躍している中村信二郎(現・錦之助)さんと片岡愛之助さんの傾城姿は貴重かもしれない。

後半の見どころは、仁左衛門さん演じる助六の活躍。助六は実は曽我五郎で、源氏の重宝・友切丸を探しているという設定なのだが、曽我物語を知らなくても芝居は楽しめる。

助六は喧嘩を仕掛けて相手に刀を抜かせ、友切丸かどうか確かめているが、なかなか見つからない。髭の意休が持つ刀があやしいとみるが、意休は刀を抜かない。

菊五郎さん演じる白酒売新兵衛は、実は助六=曽我五郎の兄・曽我十郎で、弟に意見をするはずが、友切丸を探しているということを知って喧嘩の練習をするという、謎な展開になる。

遊女たちに人気があり、喧嘩が強い助六も、母親の前ではおとなしくなる。ほとんどマンガの世界。いや、マンガの方がずっと後だ。昔も今も、ヒーロー像は変わらないということか。

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