歌舞伎特選DVDコレクション106 義経千本桜 渡海屋・大物浦

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「歌舞伎特選DVDコレクション」106号は「義経千本桜 渡海屋・大物浦(とかいや・だいもつのうら)」で、平成20年(2008年)2月に博多座で行われた公演が収録されている。本編120分。音声ガイドは収録されていない。

配役は、渡海屋銀平実は新中納言知盛に中村獅童さん、女房お柳実は典侍の局(すけのつぼね)に中村七之助さん、相模五郎に片岡愛之助さん、入江丹蔵に中村亀鶴さん、武蔵坊弁慶に市川男女蔵さん、源義経に市川亀治郎(現・猿之助)さん。

2時間に及ぶ長いお話だが、それほどややこしくはないので、マガジンのあらすじを読んでおけばお芝居を楽しめる。世話物っぽい「渡海屋」、時代物の風格を見せる「大物浦」と前半と後半で雰囲気が変わり、役柄が”実は何々”に変わるところで役者さんたちの演技が変わるのも見どころとなる。

「渡海屋」は冒頭に、武蔵坊弁慶が登場しお安をまたごうとして足がしびれる場面となる場合と、武蔵坊弁慶が登場しないで相模五郎と入江丹蔵が登場する場合があるけれど、この公演では武蔵坊弁慶が登場するパターン。

銀平が花道から登場する時は、通常、アイヌ文様の厚司を着て傘を手にしているが、獅童さんは太い綱がデザインされた衣装に碇を担いでいるという、珍しいものだった。(この、綱と碇が幕切れを示唆しているのだろうか)。こういったところに解説が欲しいところなのだが、残念ながらマガジンに記載はなかった。(ちょっと細かい話か)。

逆に、愛之助さんの相模五郎と亀鶴さんの入江丹蔵による魚づくしの台詞は、マガジンの「歌舞伎研究所」という項目に全文掲載されている。この台詞の前に、銀平に曲げられた五郎の刀を石で叩いてのばすのだが、珍しく1回ではのばしきれずに打ち直していた。(打ち直しは初めて見た)。

「大物浦」での立ち廻りで、知盛と4人の武士たち(山崎咲十郎さん、澤村國矢さん、市川左字郎(現・蔦之助)さん、四代目市川竜之助さん(現在は廃業))による蟹の形(平家蟹)を決めた写真がマガジンに掲載されているけれど、この写真を掲載するなら脚注でも説明が欲しかった。

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