歌舞伎特選DVDコレクション36 源平布引滝 実盛物語

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「歌舞伎特選DVDコレクション」36号は「源平布引滝 実盛物語」で、平成31年(2019年)4月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。 本編88分。音声ガイドが収録されている。

斎藤実盛に片岡仁左衛門さん、小万に片岡孝太郎さん、葵御前に中村米吉さん、太郎吉に寺嶋眞秀(てらじままほろ)君(尾上菊五郎さんの孫、寺島しのぶさんの息子)、九郎助に片岡松之助さん、小よしに市川斎入さん、瀬尾十郎に中村歌六さん他の配役。

寛延2年(1749年)に初演された、全五段からなる人形浄瑠璃「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」が原作で、「実盛物語(さねもりものがたり)」は三段目になる。二段目にあたる「義賢最後」(「歌舞伎特選DVDコレクション」28号)を観ておくと、話が分かりやすい。

音声ガイドは入っているものの、解説は少ない。竹本の三味線に乗った台詞が多いものの、言葉は聞き取りやすい。登場人物の人間関係が少々入り組んでいるけれど、マガジンのあらすじを読んでおけば話の流れはつかめる。

何かを握りしめた片腕が登場したり、一度死んだはずの小万が蘇ったり、不思議に思える場面はあるものの、根底にあるのは肉親への情愛、そして、主従の忠義。

この演目の最大の見どころは、実盛が小万の腕を切り落とした経緯を語る「物語」(つまり、「義賢最後」の一場面)だが、太郎吉を演じる眞秀君や、最後に登場する馬も見逃せない。

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