歌舞伎オンデマンドで「三人吉三巴白浪」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 11::00-11:29 12:04-12:57 1:07-1:28 合計1時間43分で、配信の方は1時間44分だった。
配役は、和尚吉三に尾上松緑さん、お嬢吉三に中村七之助さん、手代十三郎に坂東巳之助さん、おとせに中村壱太郎さん、捕手頭長沼六郎に市村橘太郎さん、八百屋久兵衛に嵐橘三郎さん、堂守源次坊に坂東亀蔵さん、お坊吉三に片岡愛之助さん。
「三人吉三」は話が入り組んでいてややこしいのだが、以前、国立劇場で上演されたものの配信を観ていることもあり、あらすじを念頭に、河竹黙阿弥の作品に特徴的な七五調の台詞まわしを含む、役者さんたちのお芝居を楽しむことができた。
今回の座組は、三人の吉三、おとせ、十三郎、源次坊が年齢の近い花形世代で構成されていて、バランスよくまとまっていた。松緑さんの和尚吉三が、頼りがいのある兄貴分ぶりだった。
この演目では、100両と庚申丸が芝居の進行とともに次々人手に渡っていくキーアイテムなのだが、お坊吉三の持つ吉の字菱の形の小柄も、序幕「大川端庚申塚の場」から重要なアイテムだったことにようやく気が付いた。
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