歌舞伎オンデマンド 花競忠臣顔見勢 

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歌舞伎オンデマンドで「花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)」を観た。歌舞伎美人での上演時間は、6:00-7:22 1時間22分、7:42-8:22 40分 合計2時間2分で、配信は2時間1分だった。

配役は、顔世御前後に葉泉院/大鷲文吾に尾上右近さん、河瀬六弥に中村歌之助さん、源蔵姉おさみに市川笑也さん、高師直/戸田の局/河雲松柳亭に市川猿之助さん、晋其角に市川猿弥さん、大星由良助に中村歌昇さん、井浪伴左衛門に松本錦吾さん、桃井若狭之助/清水大学に松本幸四郎さん、足利直義/お園に坂東新悟さん、寺岡平右衛門に澤村宗之助さん、大星力弥に中村鷹之資さん、塩冶判官/槌谷主税に中村隼人さん、瀧田新左衛門に大谷廣太郎さん、赤垣源蔵に中村福之助さん、小浪に中村米吉さん。

苗字を含めて並べると訳が分からなくなってしまったが、名前だけだと、五十音順になっている。

「仮名手本忠臣蔵」の大序で始まり、「増補忠臣蔵」の本蔵下屋敷、講談「赤垣源蔵徳利の別れ」、講談や歌舞伎(めったに上演されない)の「南部坂雪の別れ」、「松浦の太鼓」を改作した「土屋主税」、そして「仮名手本忠臣蔵」の花水橋引揚を織り込んでいる。

「仮名手本忠臣蔵」の大序同様に、口上人形から。大序は1体なのだが、この演目の口上を幸四郎さんと猿之助さんが担当するため、白いマスクをつけ四つ花菱の紋の着物を着た人形と、黒いマスクをつけ三つ猿の紋の着物を着た人形の2体が登場する。(葵太夫さんのツイッターによると、当初1体だったが、葵太夫さんが猿之助さんに藤浪小道具に2体ある(太郎と次郎)ことを知らせて、2体での上演になったとのこと。SNS が有効活用されている)。

口上人形が、桃井若狭之助館の場が11日、赤垣源蔵徳利の別れが12日、南部坂雪の別れが13日、槌屋邸の場が14日ということや、1日十二時、4日で四十八時を、義士の人数にちなんで四十七時とし、一時(いっとき)すなわち2時間で上演する旨のことを説明。

幕開きは「仮名手本忠臣蔵」の大序同様にゆっくりと行われた。が、一旦幕が開くと、物語はスピーディーに進む。

「花競」とあるように、若手中心の舞台で、幸四郎さんや猿之助さんをはじめ、中堅ベテランは脇役に回っている。(大序の猿之助さんの高師直は怖いくらいだった)。若手役者さんの個性に合った配役、そして、彼らの熱演により、あっという間の2時間だった。

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