七月大歌舞伎 夜の部 大阪松竹座

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歌舞伎

演目・配役・上演時間

一、堀川波の鼓

配役 小倉彦九郎:片岡仁左衛門(14日より出演) おゆら:片岡孝太郎 宮地源右衛門:中村勘九郎 お藤:中村壱太郎 文六:片岡千之助 角蔵:中村寿治郎 浄心寺の僧覚念:片岡松之助(14日より休演・代役:片岡松十郎) 磯部床右衛門:中村亀鶴 お種:中村扇雀

上演時間 4:30-5:55 1時間25分

二、祇園恋づくし

配役 大津屋次郎八/大津屋女房おつぎ:中村鴈治郎 持丸屋太兵衛:中村勘九郎 持丸屋女房おげん:中村壱太郎 おつぎ妹おその:中村虎之介 手代文七:隼人 岩本楼女将お筆:中村七之助 指物師留五郎/芸妓染香:松本幸四郎

上演時間 6:15-7:55 1時間40分

観劇記録

「堀川波の鼓」は頻回に上演される演目ではないけれど、最近では2019年12月に南座で上演されている。仁左衛門さん、壱太郎さん、千之助さん、寿治郎さん、松之助さん、亀鶴さんは、今回も南座と同じ配役で、目新しさに欠けた。

昼の部の「嫗山姥」もそうだが、各部、近松門左衛門の作品と、平成の時代に初演された演目の組み合わせになっているが、他に演目はなかったのだろうか。

「祇園恋づくし」は、1997年9月南座にて当時の中村鴈治郎(4世坂田藤十郎)と中村勘九郎(18世中村勘三郎)により初演されたもの。祇園祭の京都を舞台に、京で茶道具屋を営む大津屋次郎八と、次郎八が若い時に江戸で世話になった人の息子の指物師留五郎が、京と江戸の意地の張り合いを見せる。そして、次郎八と女房おつぎ、治郎八と入れあげている芸妓の染香、大津屋手代文七とおつぎの妹おその、持丸屋太兵衛と妻おげん、持丸屋の息子とおそのの縁談と、何組もの男女の思惑が入り乱れての喜劇が繰り広げられる。鴈治郎さんが次郎八とおつぎ、幸四郎さんが留五郎と染香を早替わりでみせて、一層、舞台を盛り上げる。幸四郎さんの女方は久しぶりに観た。「大當り伏見の富くじ」もそうだけど、鴈治郎さんと幸四郎さんの組み合わせによる喜劇は本当に面白い。

7月は京都で祇園祭真っ最中、時期的にもふさわしい演目だった。

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