演目・上演時間
一、映像 超歌舞伎の魅力
上演時間 3:30-3:35 5分
二、御伽草子戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)
配役 源朝臣頼光/袴垂保輔:澤村國矢 傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫:初音ミク 平井保昌:中村獅一 山姥茨木婆:市川笑猿 口上:中村獅童
上演時間 3:35-5:10 1時間35分
観劇記録
待ちに待った超歌舞伎。今回は、リミテッドバージョンをリミテッドの初日に、本公演を千穐楽を含めて2回観ることにした。
初日9月3日から5日まで中村蝶紫さん休演のため、山姥茨木婆の代役が市川笑猿さん。(笑猿さんは、2017年から2018年に上演されたスーパー歌舞伎 II ワンピースで人魚ケイミー役を勤めていた)。
南座に入ってすぐに1階東ロビーの売店に行き、大向う付オリジナルペンライト(4000円)を購入する。2019年のものが3500円だったから、音声付きになった分500円高くなったけれど、超歌舞伎を楽しむためには必須のアイテム。
南座のツイッター
にアップされていた動画の使い方を思い出しながらペンライトの色を変えたり、大向うを変えたりしているうちに、上演時間となった。
「映像 超歌舞伎の魅力」は、これまでに幕張メッセや南座で上演された演目のハイライト映像。客席の一部では、曲に合わせてペンライトを振って盛り上がっている。
リミテッドバージョンの「御伽草子戀姿絵」は、まず、中村獅童さんの口上から始まる。せり上がってきた獅童さんの髪が金髪なのに驚いた。素顔に羽織袴姿でのご挨拶。ペンライトの大向うの練習や、リミテッドバージョンに出演する、澤村國矢さん、中村獅一さん、市川笑猿さんへの期待と応援の拍手を促して、観客を煽り盛り上げる。そして、初音ミクさんも登場してご挨拶。ところが、ミクさんには蝶紫さんが休演することが伝わっていなかったので、獅童さんがミクさんに謝っていた。
いよいよお芝居が始まる。南座での超歌舞伎が2回目ともなると、國矢さんも、獅一さんも堂々としたものだった。見せ場では、ペンライトがそこかしこで輝き、「紀伊国屋」や「初音屋」、「萬屋」の大向うが飛び交う。客席も一緒になってお芝居を盛り上げる。そして、笑猿さんがとても代役とは思えない、自然な演技だったのに驚いた。(心の中で、おもだかや、と声をかける)。
蜘蛛四天ズと、女流舞踊家さんたちによる女郎蜘蛛の精の皆さんは、黒いマスクを着用していた。マスクを感染対策を兼ねた衣装の一部にしてしまうのが、コロナ禍ならではのアイデア。(だけど、立ち廻りや踊りは息苦しいのではと心配してしまう)。
頼光対蜘蛛の立ち廻りが、お芝居の山場となる。頼光の「多数の人の言の葉」と「白き炎」の台詞に、客席のペンライトは一斉に白い光に変わる。頼光の持つ刀(小狐丸)も白く輝いていた。
最後には、客席に向かって金色のテープが発射され、大いに盛り上がって一旦幕となった。
カーテンコールでは、2019年の時と同じく写真撮影が可能だった。
やっぱり超歌舞伎は楽しい。
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