當る丑歳 吉例顔見世興行 第一部 12月 南座

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歌舞伎

演目・配役・上演時間

一、操り三番叟

配役 操り三番叟:鷹之助 後見:國矢

上演時間 10:30-10:50 20分

二、傾城反魂香 

配役 浮世又平後に土佐又平光起:鴈治郎 狩野雅楽之助:虎之介 土佐将監:寿治郎 土佐修理之助:吉太朗 将監北の方:吉弥 又平女房おとく:扇雀

上演時間 11:05-12:25 1時間20分

観劇記録

南座では2月以来となる歌舞伎の公演。久々の開催でどうなるのかと、初日第一部のチケットを取った。

入場前に係員がチケットを確認し、手指消毒のあと、半券を自分でちぎって玄関の係員が持つ箱に入れる。3階の2等席を取ったので、各階ロビーの様子を見がてら階段を登ろうと、東のロビーへ向かう。

例年、ずらーっと並んでいる竹馬がない。なだ万は販売しているものの(お弁当は持ち帰り)、井筒八ツ橋本舗の売店が閉まっている。(西ロビーで販売しているとの張り紙があったが、時間がなくて見に行かなかった)。

2階のロビーには机がなく、数脚の椅子のみ。やはり売店は閉まっている。例年通り、口上まねきは置いてあった。3階のロビーも椅子のみ。

3階へ上がり自席へ行く。両隣の席は幅約15cmくらいの赤い布で座面が下ろせないようになっていた。

開演5分前になり、1階席で係員が注意事項を書いたプラカードを挙げているのが見えた。劇場内が非常に静かなのに驚く。コロナ禍の前までは、観客のおしゃべりと、注意事項を述べる係員の声で、どれだけ騒がしかったのか再認識させられた。

まずは、「操り三番叟」。緞帳が上がり、山台に長唄連中と鳴物連中が濃紺の覆面をして座っている。上手の切戸口から後見役の澤村國矢さんが出てきて舞台中央に座り、観客にごあいさつ。下手側の木箱から中村鷹之助さん演じる三番叟の人形を出し、操り糸を調整(する演技)のあと、鷹之助さんの踊りが始まった。今回は千歳の出ない短縮バージョン。

三番叟は人形の設定なので、足拍子を踏めない。なので、後見の國矢さんが代わりに足拍子を踏む。二人の息が合って見事だった。鷹之助さんはまだ21歳の若手。これからの活躍が楽しみだ。國矢さんも、超歌舞伎で南座に戻ってきてほしい。

15分間の休憩を挟んで「傾城反魂香」。奇しくも、今月の歌舞伎座でも上演されている。(舞台転換の必要がない、上演時間の制約などから、同じような演目になるのだろうな)。南座は成駒家と美吉屋の、上方役者による配役だった。

まずは、修理之助の吉太朗さん。南座の顔見世のちらしに載るお役がついて、まねきが上がって、歌舞伎役者としてどんどん成長している。芝居の前半で、見事に虎を消していた。

鴈治郎さんと扇雀さんによる又平とおとくは、当然ながら素晴らしいものだった。世の中がコロナ禍で暗くなっている中、ハッピーエンドで終わるお芝居は良い。

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