演劇界 2021年2月号

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演劇界の2月号は、前年の歌舞伎界を振り返った特集記事と、12月の舞台写真が掲載されるので毎年購入している。2020年12月南座での顔見世は、舞台写真入りの番附が発売されなかったこともあり、演劇界に掲載される写真がとりわけ貴重なものとなる。

顔見世のカラー写真は、「傾城反魂香」の中村鴈治郎さん、中村扇雀さん、「熊谷陣屋」の片岡仁左衛門さん、片岡孝太郎さん、中村歌六さん、中村錦之助さん、「吉田屋」の松本幸四郎さん、中村壱太郎さんが各々1ページ、「寿二人猩々」の中村亀鶴さんと中村隼人さん、片岡千之助さんで見開き上半分強、その見開き右下に[操り三番叟」の中村鷹之助さんと澤村國矢さん、左下に「末広がり」の中村米吉さんと尾上右近さんだった。

本役ならカラー1ページで掲載されたであろう市川門之助さんは、今回「熊谷陣屋」の相模も藤の方も代役なので、どちらもモノクロの小さい写真のみ。2020年の顔見世は各部出演者スタッフ総入れ替えで、代役できる役者さんが限られていたという事情があったにせよ、一人の役者さんが同一演目で二役代役を務めた舞台写真が掲載されることは、もう無いだろう。なお、熊谷直実の代役を務めた錦之助さん、義経の代役を務めた隼人さん、藤の方の代役を務めた坂東竹之助さん、「吉田屋」に出演した清元栄寿太夫(=尾上右近)さんを含む清元連中のモノクロ写真も掲載されていた。

なお、本号の前半8ページから47ページは、2020年11月に亡くなった坂田藤十郎さんの追悼特集。新旧の舞台写真も多く、非常に読み応えがあり、藤十郎さんが歌舞伎界でどれほど大きな存在だったかがわかる。

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