歌舞伎オンデマンド 身替座禅

※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

歌舞伎オンデマンドで「身替座禅」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 3:48-4:44 56分で、配信の方は59分だった。

配役は、山蔭右京に尾上松緑さん、太郎冠者に河原崎権十郎さん、侍女千枝に坂東新悟さん、侍女小枝に中村玉太郎さん、奥方玉の井に中村鴈治郎さん。

新型コロナウイルスが世界中のエンタメを中止に追いやり、ようやく歌舞伎公演が再開となった2020年8月以降、「身替座禅」は2020年11月歌舞伎座(右京:尾上菊五郎さん、玉の井:市川左團次さん)、2021年6月博多座(右京:尾上菊之助さん、玉の井:中村時蔵さん)、2021年7月歌舞伎座(右京:松本白鸚さん、玉の井:中村芝翫さん)、2021年12月南座(右京:片岡仁左衛門さん、玉の井:中村芝翫さん)、2022年4月御園座(右京:尾上菊之助さん、玉の井:坂東彦三郎さん)と全国の劇場で頻回に上演されてきた。コロナ禍の中、喜劇で憂さ晴らしをしたいのは分かるけれど、歌舞伎座で3年間に3度の上演というのは多いように感じる。

1月上旬に演目が発表されたときには、山蔭右京は尾上菊五郎さんだった。しかし、1月下旬、菊五郎さんが脊柱管狭窄症の療養に専念するとのことで休演となること、尾上松緑さんに配役が変更されることが発表された。松緑さんは右京初役とのこと。

舞台下手の五色の揚幕から登場した右京は、松緑さんが丸い小顔であることもあってか、非常に可愛らしい。喜怒哀楽の表情豊かな右京で、意外と松緑さんに合っていたのに驚いた。歌舞伎公演データベースをみると、松緑さんはこれまで太郎冠者での出演が殆どだったが、音羽屋としてこれからは右京での出演が増えるのだろう。

鴈治郎さんの玉の井はこれまでに2019年10月御園座、2014年7月松竹座と観ている。右京にぞっこんでチャーミング、でも、怒ると非常に怖い、とても個性的な玉の井が、右京と絶妙な掛け合いを見せていた。

これまで玉の井は市川左團次さんが頻回に演じていたけれど、左團次さんが亡くなったことで、今後は鴈治郎さんの玉の井も増えるのだろうな。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました