歌舞伎オンデマンドで「京鹿子娘二人道成寺」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 11:41-12:51 1時間10分で、配信は1時間11分だった。
出演は、大館左馬五郎に市川團十郎白猿さん、白拍子花子に中村勘九郎さん、所化に坂東彦三郎さん、所化に坂東亀蔵さん、所化に中村萬太郎さん、所化に中村種之助さん、所化に市川男寅さん、所化に中村福之助さん、所化に中村玉太郎さん、所化に中村歌之助さん、白拍子花子に尾上菊之助さん、後見に市村家橘さん。
通常、「京鹿子娘道成寺」は白拍子花子を演じる役者さんが主役となる演目だけど、今回は市川團十郎白猿さん演じる大館左馬五郎の押戻しが襲名披露狂言なので、主役は團十郎白猿さん。そして、襲名祝幕が使用され、長唄連中・鳴物連中は肩衣に三升の紋を付けていた。
今回の娘道成寺は、白拍子花子二人による「京鹿子娘二人道成寺」。中村勘九郎さんの花子は珍しい。
聞いたか坊主たちのやり取りが終わった後、紅白の幕が上にあがって、本舞台上には勘九郎さんの花子。勘九郎さんが花道に向かうと、すっぽんから尾上菊之助さんの花子が登場した。花子二人が並んで同じ振りを踊っていると、勘九郎さんは菊之助さんより動きが大きく、顔も動いていて、役者さんの個性がわかりやすかった。また、花子二人だからできる美しい形というのも再認識した。
最後は花子二人が蛇になって、團十郎白猿さんの左馬五郎に押戻される。押戻しはたまにしか出ないので、貴重なものを見せてもらった。
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