歌舞伎オンデマンド 仇ゆめ

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歌舞伎オンデマンドで「仇ゆめ」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 3:43-9:39 56分で、配信も同じだった。

配役は、狸に中村勘九郎さん、深雪太夫に中村七之助さん、舞の師匠に中村虎之介さん、揚屋の亭主に中村扇雀さん。

「仇ゆめ」はこれまでの上演回数が少ないものの、2017年6月の名古屋平成中村座で観ている。幕切れに、舞台の後ろを開けて名古屋城を借景にした演出が非常に良くて、強く記憶に残っている。(夏至の頃だったので、まだ外は明るかったのが少々残念だったけど)。

なので、結末を知ったうえで、前半はコミカル、後半はシリアスな舞踊劇を楽しんだ。

花道のすっぽんから登場する狸を演じる勘九郎さんの声が、父親の十八世中村勘三郎さんにますます似ていて驚いた。勘九郎さんの狸も良いのだが、より愛嬌のあった18勘三郎さんだったら、また違った狸だったのだろうなと思いながら鑑賞。

公演記録を調べてみると、2010年11月の御園座で18勘三郎さんの狸、舞の師匠に当時勘太郎の勘九郎さんで上演していた。勘三郎さんが存命なら、この配役で、舞の師匠に化けた狸の偽師匠が本物によく似ていて、よりリアリティが出たのだろうけれど、今となっては叶わぬ夢物語となった。

数十年後、勘九郎さんと勘太郎さんでの狸と舞の師匠を期待しよう。

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