歌舞伎オンデマンドで「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」を観た。歌舞伎美人での上演時間は、5:40-6:53 1時間13分、7:13-8:25 1時間12分 合計2時間25分だったが、配信は2時間35分だった。10分も差があるので、ミレールの場面ごとの時間を調べてみたら、冒頭から市川海老蔵さんの口上が約7分、前半の発端から毛抜が約1時間10分、後半の鳴神そして不動が約1時間18分。映像収録時の上演が延びていたのだろうか。2021年7月に上演されたものが、半年経ってようやくミレールの配信となった。
配役は、鳴神上人/粂寺弾正/早雲王子/安倍清行/不動明王に市川海老蔵さん、八剱玄蕃に市川右團次さん、秦民部に市川男女蔵さん、八剱数馬/制多迦童子に市川九團次さん、小野春風/矜羯羅童子に大谷廣松さん、錦の前に市川男寅さん、小原万兵衛実は石原瀬平/黒雲坊に片岡市蔵さん、秦秀太郎に市川門之助さん、白雲坊に市川齋入さん、小野春道に大谷友右衛門さん、腰元巻絹に中村雀右衛門さん、後見に市村家橘さん。
「毛抜」と「鳴神」は、単独で上演されることの多い演目だけど、もともとは「雷神不動北山櫻」の三幕目と四幕目。「毛抜」と「鳴神」に直接の関連は殆どないものの、発端からの通し狂言で観ると、何となく繋がっているのかなと思えるのが不思議なところ。
冒頭の口上を含め、海老蔵さんの多種多彩な活躍を楽しむ演目だった。
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