歌舞伎オンデマンド 桜姫東文章 上の巻

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歌舞伎オンデマンドで「桜姫東文章 上の巻」を観た。歌舞伎美人での上演時間は5:45-7:13 1時間28分 7:28-7:59 31分 合計1時間59分で、配信の方も同じだった。

配役は、清玄/釣鐘権助に片岡仁左衛門さん、入間悪五郎に中村鴈治郎さん、粟津七郎に中村錦之助さん、奴軍助に中村福之助さん、吉田松若に片岡千之助さん、松井源吾に片岡松之助さん、局松浦に上村吉弥さん、役僧残月に中村歌六さん、白菊丸/桜姫に坂東玉三郎さん。

この演目は初めて観たけれど、さすが鶴屋南北の作品、美しい桜姫を軸に複雑な人間関係と欲望、そして少々のオカルトが絡まってドロドロとした展開を繰り広げている。

玉三郎さんの白菊丸そして桜姫は、本当に美しい。出家を固く決意していた桜姫が、権助の釣鐘の入れ墨を目にした途端、恋する女に変貌する姿に、ここまで変わるのかと驚いた。そして、仁左衛門さんの清玄は気品にあふれ、釣鐘権助は悪人ながらも格好良い。玉三郎さんも、仁左衛門さんも実年齢は70歳を超えているというのに、年齢を感じさせず、役になりきっているのが芸の力の凄いところ。特に仁左衛門さんは、白塗りの清玄と砥の粉の権助を短時間で変わっているけれど、化粧を落として塗りなおし、衣装を着替えるのは身体的な負担も大きいことだろう。

年齢などを考えると、今回が本当に最後の仁左衛門さん・玉三郎さんによる「桜姫東文章」になるのは間違いない。配信という形ででも、伝説の配役を観劇出来たのは良かった。6月に上演される予定の「下の巻」が楽しみ。

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