2023年3月から4月にかけて上演された「新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX」が、何社かのプラットフォームで配信されていたので、前編・後編通しチケットを Rakuten TV にてレンタルした。(10秒戻り、10秒早送りが使える)。レンタル開始から10日間視聴可能。配信時間は、前編が2時間50分44秒、後編が2時間56分3秒、合計5時間46分47秒の長丁場。公式サイトを見ると、前編第一幕55分、第二幕・第三幕75分、第四幕45分、合計2時間55分、後編第五幕55分、第六幕・第七幕・第八幕125分、合計3時間、前編後編合計5時間55分だった。
配役は、ティーダに尾上菊之助さん、アーロンに中村獅童さn、シーモアに尾上松也さん、ルールーに中村梅枝さん、ルッツ/23代目オオアカ屋に中村萬太郎さん、ユウナに中村米吉さん、ワッカに中村橋之助さん、ディーダ(幼少期)/祈り子に尾上丑之助さん(後編のみ出演)、リュックに上村吉太朗さん、ユウナレスカに中村芝のぶさん、キマリに坂東彦三郎さん、ブラスカに中村錦之助さん(後編のみ出演)、ジェクトに坂東彌十郎さん、シドに中村歌六さん(後編のみ出演)。
ゲームはしないので、「ファイナルファンタジー」がどういうものであるのか知らない状態で鑑賞。1回目では登場人物や土地の名前が把握しにくく、だいたいの筋を掴むのがやっとだった。2回目でようやく物語や演出を楽しめた。大画面の映像と実際の舞台を融合させたものは、生で観るとさぞや迫力あるものだったことだろう。
ユウナの米吉さんは、本物の女の子と間違えそうになるほどの可愛らしさに驚いた。歌舞伎のお姫様の時も可愛らしいけれど、今回は女方の役というよりは少女そのもの。化粧や衣装の力は怖い。
ティーダの菊之助さんは、米吉さんと並ぶとやはり年齢を感じさせるものがあった、息子の丑之助さんが幼少期のティーダを演じて、過去と現在を表現するのは親子でしか出せないものだと思った。
メインキャストは適材適所に思えた。御曹司たちが名を連ねる中、リュック役の吉太朗さんは大抜擢なのか。まだ20代前半と若いけれど、芝居も踊りも上手いし立役も女方もこなす上方の期待の星。ユウナレスカの芝のぶさんもお美しい。澤村國矢さんのように、複数の役をこなしていた中堅どころの名題さんたちの活躍も素晴らしかった。
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