歌舞伎特選DVDコレクション77 NINAGAWA 十二夜 序幕

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「歌舞伎特選DVDコレクション」77号は「NINAGAWA 十二夜 序幕」で、平成19年(2007年)7月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。本編95分。音声ガイドは収録されていない。

斯波主膳之助(しばしゅぜんのすけ)/獅子丸実は琵琶姫に尾上菊之助さん、織笛姫に中村時蔵さん、右大弁安藤英竹に中村翫雀(現・鴈治郎)さん、大篠左大臣に中村錦之助さん、麻阿に市川亀治郎(現・猿之助)さん、従者久利男に尾上松也さん、海斗鳰兵衛に河原崎権十郎さん、従者幡太に坂東秀調さん、舟長磯右衛門に市川段四郎さん、左大弁洞院鐘道に市川左團次さん、丸尾坊太夫/捨助に尾上菊五郎さんの配役。

「NINAGAWA 十二夜」は、シェイクスピア原作の喜劇「十二夜」をもとに、演出家の蜷川幸雄さんが手掛けた歌舞伎作品で、2007年7月に初演された。77号に序幕、78号に二幕目・大詰が収録されている。

幕開き、チェンバロの音色と鳴物の音が響き、そして、合唱隊の美しい歌声が流れる中、大篠左大臣が織笛姫への想いを切々と訴える場面は非常に美しい。この場だけでなく、お芝居全般に鏡が舞台装置として使われているのがユニーク。

場面変わって、斯波主膳之助と双子の妹・琵琶姫は嵐にあって離れ離れになる。琵琶姫は男装して獅子丸となり小姓として大篠左大臣に仕える。左大臣は織笛姫に恋焦がれているが、織笛姫はつれない態度。逆に、左大臣の手紙を持ってきた獅子丸に一目ぼれしてしまう。獅子丸として左大臣に仕えているものの、琵琶姫は左大臣に恋してしまう。恋の三角関係に、織笛姫の叔父・洞院鐘道とその恋人の腰元・麻阿、やはり織笛姫に思いを寄せる安藤英竹と丸尾坊太夫が絡んでの一騒動が起きようとするところで、序幕は終わる。

言葉遊びを取り入れウィットに富んだ台詞が笑いを誘う。ほぼ現代の言葉なので、音声ガイドがなくても十分楽しめる。菊之助さんの主膳之助と琵琶姫、菊五郎さんの丸尾坊太夫と捨助の早替わりも見どころ。

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