歌舞伎特選DVDコレクション28 義賢最後

「歌舞伎特選DVDコレクション」28号は「義賢最後」で、平成26年(2014年)1月に浅草公会堂で行われた公演が収録されている。 本編81分。

木曽先生義賢(きそのせんじょうよしかた)に片岡愛之助さん、九郎助娘小万に中村壱太郎さん、待宵姫に中村梅丸(現・莟玉)さん、百姓九郎助に嵐橘三郎さん、葵御前に上村吉弥さん、下部折平実は多田蔵人に中村亀鶴さん他の配役。(進野次郎宗政に澤村國矢さんなのだが、なぜかマガジン表紙の配役には記載されていない)。

寛延2年(1749年)に初演された、全五段からなる人形浄瑠璃「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」が原作で、「義賢最後」は二段目にあたる。そして、三段目がよく上演される「実盛物語(さねもりものがたり)」なので、「義賢最後」を観ておくと、後の「実盛物語」が分かりやすいと思う。(「実盛物語」は「歌舞伎特選DVDコレクション」36号収録予定)。

「義賢最後」は「実盛物語」に比べて上演回数が少ないけれど、十二世片岡仁左衛門が昭和18年に上演して以来途絶えていたものを、昭和40年に当時の片岡孝夫(現・仁左衛門)さんが復活させたというのは知らなかった。

人形浄瑠璃を元にした時代物のため、竹本の語りなど分かりにくいところがあるものの、要所要所に音声ガイドの解説が入るので、話の筋は追いやすい。

この作品の見どころは、後半の立ち廻り。2枚の戸板の上に渡した戸板の上に義賢が立ち、そのまま戸板を倒す「戸板倒し」、死に瀕した義賢が素襖大紋を整えて見せる「蝙蝠の見得」からの「仏倒れ」など、派手な演出もある。義賢だけでなく、「実盛物語」では死体として登場する小万の立ち廻りも見逃せない。

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