歌舞伎特選DVDコレクション24 義経千本桜 鳥居前

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「歌舞伎特選DVDコレクション」24号は「義経千本桜 鳥居前(よしつねせんぼんざくら とりいまえ)」で、平成23年(2011年)7月に新橋演舞場で行われた公演が収録されている。 本編35分。

佐藤忠信実は源九郎狐に市川右近(現・右團次)さん、静御前に市川笑也さん、早見藤太に市川寿猿さん、武蔵坊弁慶に市川猿弥さん、源義経に市川門之助さん他の配役。

「義経千本桜」は全五段からなる長編の作品で、「鳥居前」は二段目の口(くち)にあたる。(文楽では、長い一段を「口」、「前」、「切」(切場語り)・「奥」(切場語り以外)などに分けて複数の太夫で担当する)。

この作品に限らず、「歌舞伎特選DVDコレクション」は竹本などの字幕が入っていないのが残念なところだけど、「鳥居前」はややこしい話ではないので、事前にマガジンであらすじをおさえておけば問題ないと思う。

「鳥居前」は短いながらも見せ場が多い。見どころは、右近さん演じる佐藤忠信の立ち廻りに、最後の狐六方での引っ込み。上演当時81歳の寿猿さんのお元気な姿も、見どころの一つだろう。

なお、超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」の佐藤四郎兵衛忠信の衣裳は、この「鳥居前」のもの(鬘は異なる)。「今昔饗宴千本桜」の小道具に”鼓”や”鎧”が登場したけれど、「鳥居前」を知っていると、「義経千本桜」における”鼓”や”鎧”の意味が分かると思う。

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