歌舞伎特選DVDコレクション15 博奕十王

※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

「歌舞伎特選DVDコレクション」15号は「博奕十王(ばくちじゅうおう)」で、平成26年(2014年)1月に浅草公会堂で行われた公演が収録されている。 本編44分。

博奕打に市川猿之助さん、獄卒(ごくそつ)に市川弘太郎さん、獄卒に市川猿四郎さん、閻魔大王に市川男女蔵さんの配役。

この演目は狂言の「博奕十王」をもとに、三代目市川猿之助(現・猿翁)さんが自ら脚本を手がけ、昭和45年(1970年)の自主公演にて初演された歌舞伎舞踊で、当代の猿之助(当時亀治郎)さんが平成23年(2011年)に自主公演で再演、そして、平成26年(2014年)1月の新春浅草歌舞伎での上演となった。

喧嘩で命を落とした博奕打が地獄にやってきて、閻魔大王を相手に賽子(さいころ)と虎拳(とらけん:「国姓爺合戦」がもとになったじゃんけんのような遊び)で勝負し、閻魔大王から笏に冠に浄玻璃の鏡(じょうはりのかがみ:地獄の閻魔の庁にあって、死者の生前の行いを映し出すという鏡)に着物、さらには極楽行きの通行切手まで奪ってしまう話で、せりふは分かりやすい。

博奕打は花札と賽子をデザインした衣裳、獄卒たちはやっとこをデザインした衣裳、長唄・鳴物の皆さんも頭にカタカナの”シ”を逆に描いた三角頭巾をつけ、舞台奥は墨で描いた松、賽子勝負では巨大な賽子が登場し、視覚的にも楽しい演目だった。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました