歌舞伎オンデマンド 弁天娘女男白浪

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歌舞伎オンデマンドで「弁天娘女男白浪」を観た。歌舞伎美人での上演時間は序幕が 7:00-8:10 1時間10分、二幕目が 8:25-8:45 20分、合計1時間30分で、配信の方は1時間29分だった。今回は「浜松屋見世先の場より滑川土橋の場まで」なので、上演時間が少し長い。レンタル料金は3300円だった。

「浜松屋見世先」の配役は、弁天小僧菊之助に八代目尾上菊五郎(以下、8尾上菊五郎)さん、日本駄右衛門に市川團十郎さん、南郷力丸に尾上松也さん、浜松屋倅宗之助に中村萬太郎さん、番頭与九郎に市村橘太郎さん、狼の悪次郎に片岡亀蔵さん、鳶頭清次に尾上松緑さん、浜松屋幸兵衛に中村歌六さん。

「稲瀬川勢揃」の配役は、弁天小僧菊之助に尾上菊之助さん、忠信利平に坂東亀三郎さん、赤星十三郎に中村梅枝さん、南郷力丸に尾上眞秀さん、日本駄衛門に市川新之助さん。

「極楽寺屋根・滑川土橋」の配役は、弁天小僧菊之助/伊皿子七郎に8尾上菊五郎さん、日本だ衛門に市川團十郎さん、狼の悪次郎に片岡亀蔵さん、関戸の吾助実は大須賀五郎に市川九團次さん、岩淵の三次実は川越三郎に片岡市蔵さん、青砥左衛門藤綱に七代目尾上菊五郎(以下、7尾上菊五郎)さん。

8尾上菊五郎さん、尾上菊之助さん襲名披露狂言だけあって、超豪華な配役、そして、「稲瀬川勢揃」は菊之助さんと同世代の御曹司たちによる上演となった。富士山をデザインした襲名祝幕が、一層目出度さが感じられる。

「浜松屋見世先」での8菊五郎さんの弁天小僧菊之助は、お嬢さんに化けているときは美しくて良いのだが、本性を現わしてからが少々固いように感じた。真面目な8菊五郎さんの性格が出るのかな。有名な台詞の「小耳に聞いた」の続きは「とっつあんの」だった。松也さんの南郷は頼りがいのある兄貴の雰囲気が出ていた。團十郎さんの日本駄衛門は盗賊の親分の貫禄。鳶頭の松緑さん、幸兵衛の歌六さん、宗之助の萬太郎さんは安定の芝居だった。

「稲瀬川勢揃」は弁天小僧菊之助が8菊五郎さんの息子・菊之助さん(2013年11月28日生まれ)、日本駄衛門が團十郎さんの息子の新之助さん(2013年3月22日生まれ)と親子で対応している。團菊祭だからこその配役。忠信利平は坂東彦三郎さんの息子の亀三郎さん(2013年2月5日生まれ)、赤星十三郎は中村時蔵さんの息子の梅枝さん(2015年10月28日生まれ)、南郷力丸は7菊五郎さんの孫で菊之助さんのいとこの眞秀さん(2012年9月11日生まれ)。年齢を考えると、梅枝さんが他の4人と身長差が出るのは仕方がないところ。今後、彼らは何度も「稲瀬川勢揃」を演じることになるだろうけれど、こうやって役者さんの成長をみていくのも、歌舞伎観劇の楽しみのひとつ。

「極楽寺屋根・滑川土橋」は大屋根での立ち廻りが見どころ。今回は、「浜松屋見世先」で番頭与九郎を演じていた橘太郎さんが捕手の一人となり、とんぼを返っていた!!橘太郎さんって還暦超えのはず、と思い「歌舞伎データーベース」を調べてみると、1961年生まれとのこと。もの凄い身体能力だ。

最後に青砥左衛門藤綱の7菊五郎さんが登場して、芝居を引き締めて幕となった。見応えのある「弁天」だった。

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