「歌舞伎特選DVDコレクション」104号は「神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり) どんつく」で、平成22年(2010年)10月に新橋演舞場で行われた公演が収録されている。本編43分。音声ガイドは収録されていない。
配役は、親方鶴太夫に十二世市川團十郎さん、荷持どんつくに坂東三津五郎さん、門礼者に中村梅玉さん、白酒売に中村魁春さん、芸者に中村福助さん、太鼓打に坂東巳之助さん、子守に坂東小吉さん、太鼓持に中村錦之助さん、太鼓持に坂東秀調さん、田舎侍に市川左團次さん、大工に片岡仁左衛門さん。七世坂東三津五郎五十回忌・八世坂東三津五郎三十七回忌・九世坂東三津五郎十三回忌追善狂言のため、超豪華な配役となっている。
通称「どんつく」は、弘化3年(1846年)に初演された。常磐津の歌詞の一部がマガジンに掲載されている。
初春の亀戸天神の境内を舞台に、様々な役柄の出演者が次々と踊る。どんつくの田舎踊りやおかめの面をつけた踊り、そして、鶴太夫による太神楽の芸の花籠毬が大きな見どころ。次第に早くなる「どんつく、どんつく、どんつく、どんつく、どどんがどん」という歌詞に合わせて皆が踊る場面は、観ている方も浮かれてくる。
気楽に楽しめる舞踊。
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