歌舞伎オンデマンドで「ぢいさんばあさん」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 6:20-7:38 1時間18分で、配信は1時間15分だった。
配役は、美濃部伊織に片岡仁左衛門さん、下嶋甚右衛門に中村歌六さん、宮重久右衛門に中村隼人さん、宮重久弥に中村橋之助さん、久弥妻きくに片岡千之助さん、戸谷主税に片岡松之助さん、石井民之進に片岡亀蔵さん、山田恵助に河原崎権十郎さん、柳原小兵衛に坂東秀調さん、伊織妻るんに坂東玉三郎さん。
歌舞伎座では2021年12月に中村勘九郎さんの美濃部伊織、尾上菊之助さんのるんで上演されたばかりだけど、仁左衛門さんと玉三郎さんでの上演を待ち望んでいたファンが多いためか、短期間での再演となった。
勘九郎さんと菊之助さんのカップルも良かったけれど、さすがに仁左衛門さんと玉三郎さんのカップルにはかなわない。仁左衛門さんも玉三郎さんも実年齢70代だけど、前半の若い時は本当に若く見えるし(化粧や芸の力は凄い)、37年後の再会時は顔に皺を描かずご自身の年齢を重ねた姿で演じ、長年コンビを組んできたからこそ醸し出される雰囲気が、お芝居の世界とオーバーラップしている。この二人を超える「ぢいさんばあさん」は、当分の間は難しいように思った。
そして、下嶋勘右衛門の歌六さんが、憎まれ役の渋い演技を見せていた。宮重久右衛門の隼人さんは、最近、仁左衛門さんと共演することが多いけれど、将来的には伊織を演じることになるだろうから、今回の出演は良い経験になったことだろう。(るんは誰だ?)橋之助さんと千之助さんは、若い爽やか甥夫婦だった。
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