當る寅歳 吉例顔見世興行 第一部 12月 南座

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歌舞伎

演目・配役・上演時間

一、晒三番叟

配役 如月姫:中村壱太郎 佐々木小太郎行氏:中村虎之介 結城三郎貞光:中村鷹之資

上演時間 10:30-10:50 20分

二、曽根崎心中

配役 平野屋徳兵衛:中村鴈治郎 天満屋お初:中村扇雀 手代茂兵衛:中村虎之介 下女お玉:中村寿治郎 天満屋惣兵衛:片岡松之助 油屋九平次:中村亀鶴 平野屋久右衛門:中村梅玉

上演時間 11:10-12:40 1時間30分

観劇記録

晒三番叟は、坂田藤十郎さんの孫の中村壱太郎さんと中村虎之介さん、そして、壱太郎さんの母親(吾妻徳穂さん)の血縁になる中村鷹之資さんという、踊りの上手い若手三人による一幕。

裾をひいたお姫様が三番叟を踊るのが珍しく、また、源氏の白旗をさらし布に見立てて踊るというのが面白い。短いながらも、華やかでおめでたい三番叟だった。

曽根崎心中は2014年4月歌舞伎座と2015年2月松竹座で藤十郎さんのお初、翫雀・鴈治郎さんの徳兵衛で観ている。辛うじて、藤十郎さんのお初に間に合った。

初めて観る中村扇雀さんのお初は、藤十郎さんのお初に比べて、さらに積極的で現代的な印象を受けた。今回取った席が1階席上手側だったので、沓脱石に視界を遮られ、徳兵衛が縁の下に潜んでいるときの表情がよくわからなかったのが残念だった。

曽根崎心中のもう一つの見どころ、中村寿治郎さんのお玉は安定したもの。中村亀鶴さんの油屋九平治は憎々しいものだったし、中村梅玉さんの平野屋九衛門はさすがの存在感だった。

NHK「古典芸能への招待」で放送されるとのことなので、徳兵衛とお初の表情を中心に見ることにしよう。

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