歌舞伎オンデマンドで「一條大蔵譚 奥殿(いちじょうおおくらものがたり おくでん)」を観た。歌舞伎美人での上演時間は4:45-5:35 50分で、配信の方は51分だった。
配役は、一條大蔵長成に松本白鸚さん、吉岡鬼次郎に中村芝翫さん、女房お京に中村壱太郎さん、八剣勘解由に松本錦吾さん、女房鳴瀬に市川高麗蔵さん、常盤御前に中村魁春さん。
一條大蔵譚の奥殿は頻回に上演されているものの、私が実際の舞台で観たのは2009年12月の南座(一條大蔵長成は尾上菊五郎さん、常盤御前は中村時蔵さん)と、2014年4月の歌舞伎座(一條大蔵長成は中村吉右衛門さん、常盤御前は中村魁春さん)の2回だけ。観たという記憶はあるものの、話の筋はすっかり忘れた状態で配信を観た。
重厚な時代物。前半の見せ場は、常盤御前が楊弓に興じているのは平清盛調伏であることを打ち明けるところ。(清盛の絵姿の的を見た記憶が蘇ってきた)。後半は、白鸚さんによる聡明な一條大蔵長成の姿と、作り阿呆の姿の演じ分けが見どころになる。ベテラン役者さんたちの中で、若手の壱太郎さんが引けを取らない演技を見せていた。
コメント