南座「新版オグリ」ネット配信

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昨日13日から、YouTube の松竹チャンネル https://www.youtube.com/user/SHOCHIKUch で、スーパー歌舞伎 II 「新版オグリ」の配信が始まった。

まず、市川猿之助さんが小栗判官を演じるフルバージョン(3月20日収録)を鑑賞した。煌びやかな衣装、眩い照明、重厚な音楽、そして芸達者な役者さんたち。鏡を用いて客席を映し、フラッグ、本水を使った立ち廻りに、宙乗りとスーパー歌舞伎ならではの演出も盛り沢山で、観客を飽きさせない。(けど、途中、幕間で一時停止して休憩してしまった)。

あー、南座で実際の舞台を観たかった。「阿闍梨餅」という京都ならではの小ネタも大受けだっただろうに。

さて、次は中村隼人さんが小栗判官を演じるハイライトエディション(3月19日収録)を観ることにしよう。

2020.04.15 追記

フルバージョンとハイライトエディションを観ての感想。小栗判官は、さすがの演技の市川猿之助さん、若さの中村隼人さん、それぞれの個性を発揮していて見応えがあった。中村隼人さんは NARUTO やオグリで主役の経験を積んで、確実に成長している。また、坂東新悟さんが、信心深く素直で健気でいじらしい照手姫を熱演していて良かった。照手姫とのバランスを考えると、中村隼人さんが小栗判官、市川猿之助さんが遊行上人の方が良いように感じた。

小栗六人衆は市川笑也さん、市川猿弥さんの澤瀉屋のベテラン2人に、若手御曹司たち4人。若手たち、これからもがんばれ。(ワンピースもそうだったが、猿之助さんは若手御曹司たち各々が活躍する場面を作って、経験を積まそうとしている)。

市川笑三郎さん、市川弘太郎さんなど澤瀉屋の人々や、市川門之助さん、市川男女蔵さんといったベテランが脇を固める。せりふにもあったけれど、今年90歳になる市川寿猿さんがお元気で何より。(あの場面も受けるところだったのだろうな)。スーパー歌舞伎 II でお馴染みの浅野和之さんをはじめ、嘉島典俊さん、下村青さんといった外部の役者さんたちも強烈な個性を発揮していた。

生の舞台を観たかった。

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