歌舞伎特選DVDコレクション92 修禅寺物語

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「歌舞伎特選DVDコレクション」92号は「修禅寺物語」で、平成16年(2004年)7月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。本編65分。音声ガイドは収録されていない。4:3映像のため、両サイドに灰色の帯がある。

夜叉王に中村歌六さん、姉娘桂に市川笑三郎さん、妹娘楓に市川春猿(現・河合雪之丞)さん、修禅寺の僧に市川寿猿さん、春彦に市川猿弥さん、源頼家に市川門之助さんの配役。なお、今から19年前に上演された舞台なので、歌六さんに対しての大向こうは「萬屋」が掛かっている。(歌六さん一門は2010年9月に「萬屋」から「播磨屋」に戻った)。澤瀉屋の役者さんたちには、それぞれの名前が掛けられている。

「修善寺物語」は岡本綺堂が書いた作品で、明治44年(1911年)5月に初演された。岡本綺堂らしい流れるような美しい台詞は聞き取りやすく、意味も掴みやすい。音声ガイドは収録されていないものの、マガジンのあらすじで十分楽しめる。

この作品は、面作師(おもてつくりし)の名人・夜叉王と、鎌倉幕府二代将軍源頼家と恋に落ちた姉娘桂の姿を描いている。夜叉王は頼家から顔を写した面を作るよう命じられるも、満足するものが出来上がらない。催促に来た頼家に不本意な出来のものを献上することになり、また、桂は将軍に仕えることとなった。頼家が北条の討手に襲われ、桂は夜叉王が作った頼家の面をつけて身替りとなった。家にたどりついた瀕死の桂を見て、夜叉王は断末魔の娘の姿を描き写す…。

なかなか衝撃的な結末の物語だった。

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