歌舞伎特選DVDコレクション84 幸助餅

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「歌舞伎特選DVDコレクション」84号は「幸助餅」で、平成30年(2018年)12月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。本編83分。音声ガイドは収録されていない。

大黒屋幸助に尾上松也さん、関取雷五良吉に市川中車さん、三ッ扇屋帳場平兵衛に中村萬太郎さん、幸助妹お袖に中村児太郎さん、丁稚末吉に市村竹松さん、雷の弟子夕立に大谷廣太郎さん、幸助女房おきみに市川笑三郎さん、芸者秀ゆうに市川笑也さん、叔父五左衛門に片岡亀蔵さん、三ッ扇屋女将お柳に市村萬次郎さんの配役。

この演目は、喜劇役者・曾我廼家五郎(そがのやごろう)が一堺漁人(いっかいぎょじん)の筆名で書いたもので、1915年(大正4年)に初演。松竹新喜劇に引き継がれ、藤山寛美の代表作として上演を重ねた。そして、2005年(平成17年)に中村翫雀(現・鴈治郎)さんの幸助で歌舞伎として初演された。

もとが松竹新喜劇なので、話の筋はわかりやすい。大坂の大店・大黒屋の主人幸助(松也)が相撲に入れあげ身代を潰し、妹(児太郎)が三ッ扇屋に身売り。そこへ、江戸で大関になった雷が大坂へ戻ってくるが、落ちぶれた幸助の事情を知った雷は幸助に愛想尽かしをする。幸助は奮起して働き、再び餅屋の店を構えるまでになる。幸助餅が繁昌したのは、雷が贔屓筋に頼んでいたことを知り、幸助と雷は仲直りをして大団円となる。

出演している役者さんたちがお江戸の人々なので、上方風味には少々乏しい感じがするものの、面白いお芝居だった。

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