歌舞伎オンデマンドで「神霊矢口渡」を観た。歌舞伎美人での上演時間は、4:00-5:05 1時間5分で、配信は1時間7分だった。
「神霊矢口渡」の作者は福内鬼外(ふくうちきがい)だが、これは平賀源内の筆名。
配役は、娘お舟に中村児太郎さん、新田義峯に市川九團次さん、傾城うてなに大谷廣松さん、渡し守頓兵衛に市川男女蔵さん。歌舞伎データベースで調べてみると、皆さん初役だった。
お舟の児太郎さんが義峯に一目ぼれして恋を貫き通す姿を熱演している。児太郎さんの体格が大きいのは仕方がないけれど、恋に一途な姿が可愛らしく、またうてなに嫉妬する女心もよく現わしている。傾城うてなの廣松さんが綺麗。将来は叔父さんの雀右衛門を継ぐのだろうか。頓兵衛の男女蔵さんはもう少し貫禄が欲しいところ。
市川新十郎さん演じる下男六蔵のせりふで「おちゃっぴい」の意味が分からなかったので辞書アプリで調べてみた。
(「おちゃひき(御茶挽)」が変化した語)働いても金にならない、割のあわないこと。
*浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)四
精選版 日本国語大辞典
出典が「神霊矢口渡」だった。
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