演目・上演時間
一、お年賀口上
上演時間 2:00-2:30 30分
二、藤娘
上演時間 2:50-3:10 20分
三、お祭り
上演時間 3:25-3:45 20分
観劇記録
2021年に続き、2022年の正月も坂東玉三郎さんの舞踊公演から。
昨年は1階・2階が1等席、3階が2等席の区分だったけど、今回の公演では2階奥の2等席が復活し、3階が3等席となった。チケットを取るときに、2等席の通路側があったので、迷わずその席を選んだ。(松竹座2階の2等席は舞台が見やすく、コストパフォーマンスが良い)。
まず、お年賀口上。緞帳が上がると、四季の花を描いた金屏風、門松、そして凧を設えた舞台中央に、玉三郎さんが平伏している。玉三郎さんが新年のあいさつ、そして、来場のお礼を述べ、いよいよ打掛の披露となった。
最初に、「吉田屋」夕霧の出の打掛「槍梅」。梅の花や蕾のついた枝が槍のよう、ということで槍梅だそうな。非常に豪華な衣裳だった。
次に、今回新たに作ったという「雪持ち枯柳、白鷺に流水」。六世中村歌右衛門さんが着用していた打掛の図柄とのこと。刺繍で描かれた白鷺たちが、躍動感あふれるものだった。
最後に、揚巻が助六のお母さんを見送るときの打掛で、墨絵の牡丹の花に金泥が施されているもの。大きな牡丹の花のインパクト強く、非常にゴージャスだった。
20分間の休憩の後に、「藤娘」。2014年1月に松竹座で上演された中村七之助さんとの「二人藤娘」を観たことがあるけれど、玉三郎さんお一人の踊りを実際の舞台で観るのは初めて。
開演時間が過ぎ、しばし暗闇の後、拍子木の合図で照明が点くと(ちょんぱ)、舞台には大きな藤の枝を持った玉三郎さんが立っている。本当に美しい。
今回は「藤音頭」ではなく、「潮来(いたこ)」ということで、一時暗転して舞台が菖蒲と八つ橋に変わる。玉三郎さんが潮来を踊るのは7歳のとき以来とのこと。これまで観てきた「藤娘」とは異なる、玉三郎さんだからこその舞踊だった。
15分の休憩の後に、「お祭り」。定式幕が引かれると、舞台には浅葱幕。そして、浅葱幕が振り落とされると、舞台には粋な芸者姿の玉三郎さんと、二人の若い者。東京・日枝神社の祭礼で、お正月とは季節が異なるけれど、若い者たちの立ち廻りや獅子舞の獅子と芸者の玉三郎さんとの絡みがあり、見応えのあるものだった。
玉三郎さんが花道を引っ込み緞帳が降りたものの、1回目のカーテンコールで玉三郎さんが花道から登場。玉三郎さん御挨拶のあと、一旦緞帳が降り、2回目のカーテンコールがあって終演となった。
ステージナタリーに、初日(1月2日)の様子が多数の写真とともにアップされていた。
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