歌舞伎オンデマンド 髑髏尼

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歌舞伎オンデマンドで「髑髏尼」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 5:45-6:41 56分、配信は57分だった。

配役は、髑髏尼に坂東玉三郎さん、平重衡の亡霊に片岡愛之助さん、鐘楼守七兵衛に中村福之助さん、善信尼に河合雪之丞さん、町の女小環に中村歌女之丞さん、女房長門に坂東新悟さん、蒲原太郎正重に中村亀鶴さん、烏男に市川男女蔵さん、阿証坊印西に中村鴈治郎さん。

「髑髏尼」は歌人の吉井勇が書いた作品で、1962年9月に歌舞伎座で上演されて以来のもの。吉井勇は祇園白川の「かにかくに…」の歌碑の人という認識でしかなかったが、歌舞伎の作品を書いていたとは知らなかった。

新中納言局は、平重衡との間にできた壽王丸を源氏の武士に殺されてしまう。新中納言局は奈良の尼寺に入り、壽王丸の髑髏を常に手元に置いていることから、いつしか髑髏尼と呼ばれるようになった。ある日、髑髏尼は源氏を呪う祈祷を行うと、重衡の亡霊が現れた。亡霊が消えると、入れ替わりに醜い顔の鐘楼守七兵衛がやって来る。七兵衛は思いを遂げようとするが、髑髏尼に手をかけてしまい、自分も死を選ぶ。…何とも救いようのない物語だった。

玉三郎さんが坊主頭で横たわったまま幕が降りるというのは、これまで観たことがないものだったので、一層衝撃的だった。醜い顔で皆に嫌われている七兵衛を、若い福之助さんが頑張って勤めていたのも印象的だった。

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