歌舞伎オンデマンドで「連獅子」を観た。歌舞伎美人での上演時間は、3:33-4:30 57分で、配信も同じだった。
配役は、狂言師右近後に親獅子の精に片岡仁左衛門さん、狂言師左近のちに仔獅子の精に片岡千之助さん、浄土僧専念に市川門之助さん、法華僧日門に中村又五郎さん。
歌舞伎公演データベースで調べてみると、仁左衛門さんと千之助さんは、2011年6月新橋演舞場、2014年9月歌舞伎座で連獅子を勤めていて、今回が3回目。仁左衛門さんの年齢を考えると、これが最後の連獅子だろう。
永谷園(仁左衛門さんの娘の片岡京子さんは永谷園創業者一族に嫁いでいる)提供の緞帳が上がると、長唄連中の演奏が始まる。程なく、下手五色の揚幕から仁左衛門さんと千之助さんが登場して、前半の狂言師の踊りとなる。仁左衛門さんと並ぶと、千之助さんは随分と小柄なので、十分親子の獅子に見える。
松嶋屋の型なのか、ご高齢の仁左衛門さん仕様なのか、仁左衛門さんの動作がゆったりしているのに対し、千之助さんが側転を含めて活発に動いていた。
間狂言の宗論は又五郎さんと門之助さん。いつ見ても、宗論は楽しいひと時だ。
宗論が終わり、舞台に二畳台が運ばれてくる。澤瀉屋と同じく、3個の二畳台を使って石橋を現している。大薩摩が演奏され、いよいよ獅子の精が花道から登場。
仁左衛門さんの親獅子の精は勇壮で、千之助さんの仔獅子の精は若さがみなぎっていた。しかし、仁左衛門さんが二畳台に上ったり下りたりするたびに、足元が大丈夫か気になってしまった。最後に毛ぶり。仁左衛門さんの体力そして身体能力は凄かった。
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