演目・上演時間
一、鶴亀
配役 女帝:坂東玉三郎 亀:中村福之助(A日程)/ 中村橋之助(B日程) 鶴:中村歌之助
上演時間 2:00-2:15 15分
二、日本振袖始
配役 岩長姫実は八岐大蛇:坂東玉三郎 素盞嗚尊:中村橋之助(A日程)/ 中村福之助(B日程) 大蛇の分身:中村福之助(A日程)/ 中村橋之助(B日程) 大蛇の分身:中村歌之助 稲田姫:河合雪之丞
上演時間 2:40-3:35 55分
観劇記録
A 日程、B 日程どちらも1回ずつ、3階席より観劇。
「鶴亀」は以前、松竹座と歌舞伎座で坂田藤十郎さんが女帝を勤めたものを観ているが、演者が変われば演出も変わる。女帝の玉三郎さんが、鶴と亀を伴って花道から登場した。3階席での観劇だったので、鳥屋からの出を観ることができなかったのは残念だけど、仕方がない。
番附に載っている玉三郎さんの挨拶文やインタビューによると、冠や衣装は京都で新しく作ったとのこと。豪華な衣装にも、玉三郎さんのこだわりが現れている。
「鶴亀」は短時間だったものの、華やかでおめでたい雰囲気の中、玉三郎さんの気品ある姿と舞、そして、橋之助さん・福之助さん、歌之助さんによる若々しい舞を堪能した。
「日本振袖始」は、歌舞伎を熱心に観るようになってそれほど時間の経っていない2011年4月に、南座で玉三郎さんの岩長姫、中村獅童さんの素盞嗚尊、尾上右近さんの稲田姫を観ている。
今回は稲田姫に河合雪之丞さん。(未だ、春猿の名が先に思い浮かぶ)。2019年秋に南座で上演された「喜劇 道頓堀物語」で歌舞伎俳優・尾野川あやめ役の女方の姿を観たけれど、再び、歌舞伎の女方、それも美しい姫の姿を観ることができるとは思わなかった。市川春猿時代と変わらない美しさに驚く。
玉三郎さんは、前半の岩長姫は美しくも怪しく、後半の八岐大蛇はダイナミックな暴れぶりだった。
橋之助さんと福之助さんの素戔嗚尊は、きっちり役をこなしていたとは思うものの、それぞれ1回しか観ていないので、どちらがどうという判断ができない。大蛇の分身となると、それこそ、誰が誰だか分からない…。
「日本振袖始」は頻回に上演される演目ではないので、玉三郎さんによる八岐大蛇を実際の舞台で観るのは、これが最後かもしれない。
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