歌舞伎オンデマンド 於染久松色読販 土手のお六 鬼門の喜兵衛

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歌舞伎オンデマンドで「於染久松色読販 土手のお六 鬼門の喜兵衛」を観た。歌舞伎美人での上演時間は2:15-3:20 1時間5分で、配信の方は59分だった。

配役は、土手のお六に坂東玉三郎さん、山家屋清兵衛に河原崎権十郎さん、髪結亀吉に中村福之助さん、丁稚長太に寺嶋眞秀君、庵崎久作に中村吉之丞さん、油屋太郎七に坂東彦三郎さん、鬼門の喜兵衛に片岡仁左衛門さん。歌舞伎美人に掲載されていないものの重要な登場人物の番頭善六に片岡千次郎さん、丁稚久太に上村吉太朗さんと、上方の役者さんたちも活躍する。

「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」は四世鶴屋南北の作品で、一人の役者がお染・久松・竹川・お光・小糸・お六・貞昌の七役を演じる通称「お染の七役」として有名なものだけど、今回は土手のお六と鬼門の喜兵衛がゆすりを企てたものの失敗に終わった場面の上演だった。

通し狂言としての「於染久松色読販」は、これまで観劇したことがなかった。お染久松の恋愛にお家の重宝紛失騒動が絡まって、話が非常にややこしいうえに、一部分だけの上演のため、一度目に観たときはもやもやした感じが残ってしまった。(嫁菜の筒に隠した折紙はどうなった?)

ネット上の情報であらすじを掴み、玉三郎さんと仁左衛門さんの芝居を楽しむものと割り切って再度鑑賞。玉三郎さんによる悪婆のお六、仁左衛門さんによる色悪の喜兵衛は別格なものがあった。このお二人で通し狂言を観てみたいと思ったものの、現実的には無理かな。

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