2015年(平成27年)1月に大阪松竹座で上演された「寿曽我対面」を歌舞伎オンデマンドで観た。歌舞伎美人での上演時間は11:00-11:45 45分で、配信の方は48分だった。
配役は、工藤左衛門祐経に中村橋之助(現・芝翫)さん、曽我五郎時致に片岡愛之助さん、小林朝比奈に中村亀鶴さん、化粧坂少将に坂東新悟さん、近江小藤太に中村国生(現・橋之助)さん、梶原平三景時に中村寿治郎さん、梶原平次影高に片岡松之助さん、大磯の虎に上村吉弥さん、鬼王新左衛門に片岡進之介さん、曽我十郎祐成に中村扇雀さん。四代目中村鴈治郎襲名披露興行の昼の部最初の演目だったので、成駒家関連の役者さんが多かった。(大阪松竹座での上演だったが、工藤が橋之助さんなので、後ろのふすまを開けない江戸の演出)。
この公演は実際に松竹座で観ているけれど、3月5日から21日までこの作品のシネマ歌舞伎イヤホンガイドが無料になっていたのと、歌舞伎オンデマンドのレンタル料金が880円と安かったので、ものは試しとレンタルを申し込み、シネマ歌舞伎イヤホンガイドのアプリを iPhone 11 にインストールしてみた。
まず、シネマ歌舞伎イヤホンガイドのアプリを立ち上げ、動作確認用の動画を再生して音声が流れることを確認した。次に、作品リストから「寿曽我対面」を探してダウンロード。(有料の場合は、この手続きでアプリ内課金される)。そして、iPad に入れたミレールのアプリで動画を再生し、その iPad の隣にシネマ歌舞伎イヤホンガイドのアプリが起動している状態の iPhone を置くと、すぐに案内が流れて解説が始まった。
意外と簡単に設定できた。
何度も観ている「寿曽我対面」なので話の筋や見どころは知っているけれど、難しい言葉や言い回しは、やはり解説があると分かりやすい。劇場でイヤホンガイドを使用するのと違って、音質が一定で雑音も入らないのが良い。ただ、何も考えずに両耳にイヤホンを入れて解説を聞いたので、解説が台詞と被ると台詞が聞き取りにくいと思った。もっとも、劇場ではイヤホンは片耳で使い、反対の耳から台詞を聞いていたので、イヤホンを片方外すか、配信の音量を少し上げれば対応できる。
自宅で配信を観ながらイヤホンガイドを使うのは、なかなか面白い体験だった。
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