「歌舞伎特選DVDコレクション」35号は「元禄忠臣蔵 大石最後の一日」で、平成29年(2017年)11月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。 本編75分。音声ガイドは収録されていない。
大石内蔵助に松本幸四郎(現・松本白鸚)さん、磯貝十郎左衛門に市川染五郎(現・松本幸四郎)さん、 おみのに中村児太郎さん、細川内記に松本金太郎(現・市川染五郎)さん、吉田忠左衛門に松本錦吾さん、赤埴源蔵に大谷桂三さん、片岡源五右衛門に澤村由次郎さん、久永内記に大谷友右衛門さん、堀内伝右衛門に坂東彌十郎さん、荒木十左衛門に片岡仁左衛門さん他の配役。
平成30年(2018年)1月に高麗屋三代襲名を行う直前の、前の芸名での親子孫三代出演となった公演でもある。(配役を見ると、ちょっと頭が混乱する)。
真山青果による全10篇の新歌舞伎「元禄忠臣蔵」の最終章「大石最後の一日」は 、昭和9年(1934年)に初演された。「歌舞伎特選DVDコレクション」7号の「御浜御殿綱豊卿」と同様にせりふは分かりやすい。
「初一念(しょいちねん)」をキーワードに、細川家御預りの浪士たちに子息の細川内記が会う場面、おみのが大石内蔵助に磯貝十郎左衛門に会わせてほしいと懇願し、十郎左衛門と再会する場面、浪士たちに切腹の沙汰がもたらされる場面、そして、おみのが自害し、浪士たちが切腹の場に向かう場面と、ドラマが展開する。
なかなか重い演目だった。
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