歌舞伎オンデマンド 義経腰越状

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歌舞伎オンデマンドで「義経腰越状 五斗三番叟」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 4:30 – 5:50 1時間20分で、配信は1時間21分、レンタル料金は3300円だった。

配役は、五斗兵衛盛次に尾上松緑さん、錦戸太郎に坂東亀蔵さん、伊達次郎に中村種之助さん、亀井六郎に尾上左近さん、泉三郎忠衡に河原崎権十郎さん、九郎判官義経に中村萬壽さん。

「義経腰越状」はめったに上演されない演目で、歌舞伎公演データベースで調べてみると、直近では2020年1月に歌舞伎座で上演されていて、その前が2005年12月南座だった。2005年12月の顔見世には行っているのだが、歌舞伎沼にどっぷりはまる前のことでもあり、全く覚えていない。

幕開きは雀踊りと亀井六郎の立ち廻り。のんびりしたテンポに、独特の掛け声の中繰り広げられる。雀踊りを撃退した六郎が、遊興にふける義経を諫めるも、義経は錦戸・伊達兄弟を妬むからだと聞き入れず、奥に引っ込む。六郎と錦戸・伊達兄弟がもめているところへ、泉三郎が出てきて五斗兵衛を連れてきたので踊りの用意をするよう促す。暫くして五斗兵衛が登場。酒好きの五斗兵衛は義経にお目見えするまでは酒を飲まないと誓ってやって来たものの、錦戸・伊達兄弟にしつこく酒をすすめられ、結局はしこたま飲んで酔いつぶれる。五斗兵衛は義経に会ったものの、醜態を見せてしまい、義経は怒ってしまう。最後は割竹を手にした竹田奴が出てきて五斗兵衛を叩きだそうとするも、五斗兵衛が三番叟を踊り、奴たちを馬にして花道を引っ込み幕となった。

最初は禁酒の誓いを守っていても好きな酒には抗えず、いつしか杯を重ねて泥酔して、最後に三番叟を踊る五斗兵衛を松緑さんが熱演している。ある意味、はまり役だ。

「義経腰越状」はもともとは人形浄瑠璃の長い話とのことだが、歌舞伎では五斗兵衛が三番叟を踊るこの場のみの上演とのこと。訳が分からないまま、五斗兵衛が酔っていく姿と、竹田奴とのやり取りを楽しめば良いのか。

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