歌舞伎オンデマンドで「夏祭浪花鑑」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 1:31-3:31 2時間で、配信も同じだった。レンタル料金は3850円だった。これまではミレールのレンタル料金が上演時間の短い演目も長い演目も一律3300円だったのけれど（いつのころからか、30分未満のものは少し安くなっていた）、先月から配信時間に応じて変動している。
配役は、団七九郎兵衛／徳兵衛女房お辰に片岡愛之助さん、一寸徳兵衛に尾上菊之助さん、団七女房お梶に中村米吉さん、下剃三吉に坂東巳之助さん、傾城琴浦に中村莟玉さん、倅市松に中村秀乃介さん、おつぎに中村歌女之丞さん、大鳥佐賀右衛門に片岡松之助さん、三河屋義平次に嵐橘三郎さん、堤藤内に大谷桂三さん、玉島磯之丞に中村種之助さん、釣船三婦に中村歌六さん。
愛之助さん、菊之助さんをはじめ、花形世代中心の豪華配役なのだが、大半が江戸の役者さんのためか、台詞の抑揚は上方言葉に合わせているものの、何かが違うように感じた。2022年9月に松竹座でほぼ上方の役者さんによる上演を観ているので、一層、江戸の役者さんという目て観ているのかもしれない。
できれば、主要配役に10代半ばまで関西で育った上方ネイティブによる役者さんたちでの上演を観たいものなのだが、上方歌舞伎は本当に人材不足。団七は堺出身の愛之助さん一択。徳兵衛は中村亀鶴さんかな（どれくらい関西に住んでいたのだろう）。お梶やお辰、琴浦の美形女方は片岡千壽さん、兵庫県出身の中村芝のぶさん、片岡りき彌さん。上村吉太朗さんは立役もできるので、玉島磯之丞。吉太朗さんの師匠の上村吉弥さんは、年齢的にもおつぎになりそう。義平次は三重県桑名市出身（ぴあの記事参照）の橘三郎さん、歌舞伎役者さんではないが淡路島出身の笹野高史さんとなるけれど、三婦が思いつかない。小学校までは大阪市在住だった市川右團次さんか。
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