楽天TV で「四国こんぴら歌舞伎大芝居 第二部」を観た。歌舞伎美人での上演時間は、松竹梅湯島掛額 3:00-4:40 100分、幕間35分、 教草吉原雀（おしえぐさよしわらすずめ） 5:15-5:35 20分、合計155分（2時間35分）、配信は開演前後に幕間を含めて174分だった。
配役は、松竹梅湯島掛額が紅屋長兵衛に松本幸四郎さん、八百屋お七に中村壱太郎さん、小姓吉三郎に市川染五郎さん、長沼六郎に中村吉之丞さん、同宿了念に大谷廣太郎さん、月和上人に松本錦吾さん、若党十内に中村亀鶴さん、釜屋武兵衛に中村鴈治郎さん、お七母おたけに中村雀右衛門さん。教草吉原雀が鳥売りの女実は雀の精に中村雀右衛門さん、鳥刺し実は侍の精に松本幸四郎さん、鳥売りの男実は雀の精に中村鴈治郎さん。
何でもありの「お土砂の場」は、何度観ても楽しい。金毘羅船々のメロディーに乗せてお七を捜索したり、うどんやご当地のお酒・金陵が出てきたりと、ご当地ネタはもちろんのこと、鴈治郎さんが空井戸から出てきてお土砂を掛けられるという、空井戸が残っている金丸座だからこその演出もみられた。
後半の「火の見櫓の場」では、お七の壱太郎さんが見事な人形振りを見せた。が、その前に壱太郎さんがお杉の中村京蔵さんと仮花道から客席を通って花道に回ったのには驚いた。そして、客席にはぶどう棚から雪が降ってくる。これも、金丸座らしい演出。
「教草吉原雀」は浅葱幕の振り落としから始まった。舞台は桜咲く吉原。それに合わせてか、客席に桜の花びらを降らせる演出もあった。また、舞台上手に雀右衛門さん、舞台下手に鴈治郎さん、客席通路に幸四郎さんが立ち、幸四郎さんの後ろからカメラが撮影するという、映像だからこその場面も見られた。
幕が閉まったものの、鳴りやまない拍手に雀右衛門さん、幸四郎さん、鴈治郎さんが応える。雀の精の鴈治郎さんが羽ばたきながらちょこっとジャンプしたのが受けていた。鴈治郎さんの”鴈”は鳥だけど、鴈治郎になる前の芸名は翫雀さんで、雀右衛門さん共々雀だったわ。
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