歌舞伎オンデマンド 双蝶々曲輪日記 角力場

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歌舞伎オンデマンドで「双蝶々曲輪日記 角力場」を観た。歌舞伎美人での上演時間 4:30-5:23 57分だったが、配信の方は55分だった。

配役は、濡髪長五郎に中村獅童さんさん、藤屋吾妻に中村種之助さん、濡髪弟子閂に市村光さん、茶亭金平に松本錦吾さん、山崎屋与五郎/放駒長吉に坂東巳之助さん。

2020年10月に歌舞伎座で上演されたときはコロナ禍最中で演出が変更されたが、今回、ようやく従来通りの演出での上演となった。

冒頭、種太郎さんの吾妻が登場。綺麗で妙に色っぽい。巳之助さん一役目の与五郎は、がんばっているものの上方のつっころばしの柔らかさが少々乏しいように感じた。二役目の放駒長吉は元気一杯、きびきびした動きで、与五郎と見事に演じ分けていた。長吉の方が合っているかな。

獅童さんの濡髪は貫禄たっぷり。錦吾さん演じる茶亭金平の台詞にあるように、錦絵から抜け出たような姿だ。歌舞伎座の舞台で濡髪を勤めるということは、獅童さんの持ち役の一つになったと言えよう。

濡髪贔屓の与五郎が濡髪の場所着を着せてもらい、金平と一緒に着て花道を引っ込む演出も復活。

市村萬次郎さんの次男・光さんが濡髪弟子閂で出演している。数年歌舞伎に出演していなかった時期があったけれど、これから出演する機会が増えるのだろう。

後半、実力で濡髪に勝ったと思い新しい着物に帯刀が嬉しくてたまらない無邪気な放駒と、お主のため苦渋の決断をした濡髪の対比が、巳之助さんのエネルギーほとばしる熱演と、獅童さんの大きく貫禄ある姿によって、見応えあるものになっていた。

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